と言われた。先週末、大学野球部のOBで会合みたいなことをやったときに、昔からよく話していた後輩に言われた。何を喋っていたときかというと、あちらを立てればこちらが立たずとか、トレードオフとか、そういうこと。勝つために戦え!とか、あきらめる勇気とかそういうことでもある。何かを捨てるのが好きなわけではない。捨てたりあきらめたりしないで済むならそれにこしたことはないと思ってはいるものの、実際のところ、どっちも得るなんてことは起きたことがない。 なんで言ってることが昔と変わっていないのか考えた。考えを変えるような出来事が起きていないからだと思った。細かい部分ではかなり変わっているのだけど、この前はそこまで話したわけではない。大枠が変わっていないということだけ伝わってしまったんだろう。でもさあ、望めば願いは叶うよとか、努力は裏切らないとか、この歳になってそんなことばっかり言ってる奴なんてうっとうしいと思うんだよね。大人はシニカルであれ、と言いたい訳ではない。明るくて前向きなだけの人っているけど、そういう人って世の中とか人の心とかをちゃんと正確に見ているんだろうかと思うことがある。 社会の仕組みも、他人の心も、自分のためにあるわけではないと気づかされるときが来て、そのとき何を感じるか。自分の望んだ通りにことは運ばないと思い知らされて、そのときどうするか。そういう話だと思うんだけどなあ。諦めないために自分を変え続ける必要があると、僕の場合はそういう結論に至ったわけなんですけど。