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8月, 2016の投稿を表示しています

自分の中で職業観について(学生編)

大学時代は体育会だったこともあり、大企業に入ってエリートサラリーマンをやるというのが将来像だった。というか違う姿で働いている人がほとんどいなかった。自営業とかそういうのが。 転職とかしている人がいても、せいぜい外資系金融とかだった。他にはMBAいったりとか、言ってもキラキラした世界で坊ちゃんが想像する世界の範疇だった。今だったら、東京カレンダー的な、という形容ができるかもしれない。父親が商社マンとしては珍しい経歴ではあったものの、やはり自分の就職先も商社なんじゃないのとも思っていた。(しかし血は争えないということなのか、サラリーマンとはいえかなり自由度が高く経営陣に近い仕事ぶりを間近で見ていたことも有り、そういう仕事がおもしろそうだという気持ちはずっとあったみたい。) 商社がいいなと思ったのは、いろいろなことをやっていて飽きずに働けそうと思ったから。エネルギーやって、ライフスタイルやって、みたいなことができるかなーと思っていた。実際は全然できないらしいとわかっても意外といけるんじゃない、位に思っていた。思っていたというか、そう思おうとしていただけかも。体育会野球部(別の部)の先輩で、三菱商事に入ったはいいもののブロッコリー担当になって云々、という話を聞いてまあ給料はいいんだろうけど、俺のやりたいことはブロッコリーの輸入なのか?と思ったことも違和感を覚えたきっかけかも。インドネシアで海老とかね。世の中の役には立っているけど、世の中の仕事はだいたい何らかの形で役には立っている。その中で、お前はどれで役に立ちたいのか?っていうことなんだけど、そこでモヤモヤし始めていた。 広告代理店はどうか、という風にも考えたけど(体育会から代理店はベタだ)、なんかこう、その仕事のためにその働き方は合理的なの?という印象はずっとあった。靴でビールを飲むとか、ネクタイ切られるとか。今だったら先輩に連れられてラーメン屋いって券売機のメニュー全部押されるとか。 それに耐えることが年収1000万なの??という感じで。それでいて、なんかこうすごいことやってんだ感を押し出してくる社員。いやすごいのはあんたの胃袋とメンタルだねとは思いつつも、それで仕事力は上がっているのかしら?という疑問はぬぐえず。 じゃあコンサルとかはどうなのよと思ってベタにBCGとかベインのセミナーにもいったが、なんか

シン・ゴジラを観てきた。

会社でも非常に話題になっていて、事前にチケット買って会社帰りに。 会社の目の前が映画館なのでこういう時助かる。18時の上映にふつーに間に合うんだからね。今後も定期的にやろう。次はローグ・ワンかな。 シン・ゴジラは監督が樋口真嗣で総監督が庵野秀明ということで、エヴァのいないエヴァみたいな評判があったが大体そんな感じだった(音楽も一緒だったし)。まあエヴァというより「巨神兵東京に現る」のロングバージョンかな?という感じ。でも面白かった。理屈抜きに楽しめた。ちゃんとエンターテイメント。ちゃんと怪獣映画。それでいて余計なものが何もない。石原さとみが出ていても恋愛が一切ないのがよかった。石原さとみが出ているのに色気がない。長谷川博己もなんか女に興味のない感が出ててよかった。 あと、怪獣映画(特にガメラ)にありがちな子供がいないことがよかった。ガメラに肩入れする子供とか、イリスと通じ合う女の子ととか。ゴジラにも昔インファント島の妖精?出てたし。あれはモスラか。そういうのがいなくて、誰もゴジラと通じてないってのがよかった。 http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1608/22/news059.html ここで樋口監督も語ってるけど、金を出す側からは人間ドラマを入れてくれと言われたみたい。でもちゃんと戦って排除したんだね。それを入れたらミレニアムゴジラと同じになって、結局平成ガメラ以下の映画になる。 ヘリが墜落しておっさんたちが総退陣する前までがこの映画で一番おもしろいところだっていうことなんだね。だって一番気合入ってたもんなー。大臣が紙を読んでるところでメモが入るとか、首相が勝手にしゃべって原稿通り話してくださいとか言われるとか。(これは原発事故時の管直人だろうな) しかし、この会議シーンが面白いですよ!キモなんですよ!て言ったのは誰なんだろうというのがすごく疑問。樋口監督なのかな。取材してリアリティを出してるってことだけど、そういうディテールこそ大事なんだっていうのはやはり樋口監督の想いなのかね。進撃の巨人ではなんだかなあって感じになってしまったけど、後ろに庵野監督みたいなゴジラ人間がいると、彼のやりたいことが通るってことなのかね。押井守曰く、彼は喧嘩ができなくて役者とかの文句に言い返せなくて泣いてるらしいけど、

グローバル化のむずかしさ

会社を英語化していろいろな国の人間が入ってくることによって、いいこともあれば悪いこともある。いいことといえば、残業が減ったこと。外国人は定時になれば帰ってしまうので、日本人も帰るようになった。外国人はジョブディスクリプションを明確にする働き方になれているので、徐々に責任範囲を明確にした働き方が広がってきた。ここら辺がいいこと。 悪いことは、人材のレベルが落ちたこと。落ちたというか、ばらつきが激しくなった。現場レベルに入ってくる人間は、正直ん?と思わせるような奴が多い。日本人の新卒ならまずしないだろ、ということをするし、当然できると思ったことができない。鳴り物入りで入ってきた奴が、全然大したことなかったり。それがハーバードだスタンフォードだ、MBAだとかいうんだから驚き。高等教育を信頼しなくなった。 何でこういうことが起こるのだろう。採用がザルなんだろうか。でもこれは自分の感覚ではなくて、最近はいられた役員の方と話す機会があったのだが、その方も同じように感じているようだ。いわく、会社のカルチャーとフィットしているか見ていないのではないか、ということ。外国人の評価はスペックしか見ていないのでは、ということ。せっかくハーバードとかのやつが受けてくれるのに逃してはならじということで、カルチャーフィットは見ていないのだろう。でも結局、どんなにスペックが高くても活躍できる場とできない場がある。うちはでかいけど若い会社だから、まだまだ整っていないところが多い。とりあえず動いてくれ!ということも多い。そういうとき、ジョブディスクリプションがないからできませんとか言われると困るわけだ。お前はハーバードでてもジョブディスクリプションがないと何もできないの?という感じで。いい悪いではなく、そういうところなのだ。それに、どうしてもでかい会社ですでに利益の上がってる主力ビジネスがあるから、あれやりたい!これやりたい!と叫ぶだけじゃ誰も動いてくれない。人も多いからそれぞれ実現したいことがある。それに直面して、やりたいことができないと言って辞める奴。そこでなんとかする力は学校で学んでこなかったのか?と思う。もし学んでなくても、そういう状況があるよということくらい何かで読んだだろ、と。そういうとき辞めるしか選択肢がないとどうなるか、日本人ならわかるけど奴らの国には職がいっぱいあるんだろうな。 かつ

雑記

異動まであとわずかとなったが、いろいろ仕事を渡した結果自分の残仕事が実にチマチマしたものしかないことに愕然としている。また文句ばっかりいって!てな感じかもしれないが、いい加減、大局的というか経営的な目線で物を言ってもいい頃だろ?と思っている。愚痴とは違うというのは自分のこの後の仕事で証明するしかないが、ともかく、自分に責任と引き換えに決断できる仕事を持ってこない限りこれ以上の飛躍はない。いまのチマチマ作業を極めてから…なんて言われたらもう逃げてやろう。そんな仕事に若い時間を費やしたくない。いい悪いの問題ではなく、趣向の問題だな。 残りの時間でちゃんとしたチームの下地をつくりたい。自分がされずに困ったことは全部やってやりたい。DIYとかいう言い訳でチームビルディングを放棄しているこのグループになにか爪痕を残したい。道筋なんて見えてないが、思ったようにやってみようか。 あとはもう、とにかく言いたいことは言ってしまえ。いろいろと細かいことは言う癖に本質に全然迫れない人たちを突き上げたい。自分がいつか突き上げられる覚悟はあるつもり。やり方が下手くそと言われようとも、どうせ提案が通らないならもう正面からぶつかってやる。

GMS アカウンティング基礎Day2終了

GMSアカウンティング基礎Day2まで終了。Day2ではP/LとC/Sについて学んだ。 B/SとP/Lって何が違うんだ?というレベルだった頃から比べると、どっちが何を示したものかわかったのは目に見える進歩。普段の業務でB/SとかP/Lを見ることはないのだが、会計系を知っておくことはビジネスマンとしての基礎として必須だろう。ただ、今の会社で6年も仕事していると、厳密な会計の知識はなくても会計的な共有はかなりされるので、結構基礎的なところはできているのかな、と思った。 2回の授業を終えて感じるのが、経営ってやっぱりアートだなということ。美しいということではなくて、過去の正しさの延長線上にないという意味で。印象派やモダニズムと同じで、出た当時は批判をされるものの、当事者には確固たる意志・狙いがあり、活動することによって価値を証明していくという。特に最近勃興している新興市場なんて、ネットサービスとかアプリなんかはお客のニーズなんかないわけだ。市場調査なんかしてもパズドラ・ポケモンGoは出てこない。そして、その戦略を考えるにしたって大赤字でもいいからお客を取れなんていうのはごく最近のセオリーだ。アマゾン、Facebookなんかがそれを証明した。 その割に、新規サービスを起ち上げようとする部署でコンサル・MBA出身者をやたらと雇っているのはなんでだろう。もちろん、何も持っていない人よりそういう人のほうができそうなのはわかる。でもMBAとかコンサルって、新規事業の専門家ではないじゃん。管理する人じゃん。あとはハードワークに耐えられる人というか。セオリーとかフレームワークを知っているので速さはあると思うけど、その枠から全く外れない傾向が多い気がする。個人として、お前はどう考えるのかというのを負荷高く考え続けてないと、強いサービスなんて生まれないわやっぱり。そこに理屈なんてないわ。あとから周りを説得して既成事実にするのだ。 グロービスでGMS取ってる自分がいうのもなんだが、あえてMBAまで取ろうとは(今は)思わないな。 MBAに限らず、周囲には社会人になってから大学院に入りなおす人は多いが、2年か…。なんていうか、その2年でどっかベンチャーにでも行った方がいいんじゃない?と思う。特に海外の大学院いってる人は、その次のキャリアを考えているんだろうけど、普通に金もらいながら