最近読んだ本、観た映画の話など。一部昔のも入ってますが。 ■『沈黙』遠藤周作 疑問 「こんなに苦しんでいるのに、神はなぜ助けてくれないのか?」 結論 「神は助けてくれないのではなかった。一緒に苦しんでいたのだ」 ■『マネーロンダリング』橘玲 法律の話はかなり流して読みました(複雑なことはわかった)。経済小説というのを抜きにしてもこれは面白い。この小説は特に人間描写が非常に優れていると感じました。 「あんたの悪いところは、算数のように答えを出したがるところだ。」みたいな台詞があるのですが、それにつきる。 ■ゴジラvsメカゴジラ 子供の頃観たのをiTunesで再度観る。あれ、こんなんだっけ?観客に一切疑問を差し挟む余地を与えず進んでいくストーリー、って感じ。まあこれが平成ゴジラの最初じゃないってのもありますが。あまりにもゴジラが当たり前の存在になりすぎてるって感じかな。 ■平成版ガメラ三部作(金子修介) 怪獣映画を舞台に繰り広げられる監督たちの攻防って感じでした。ガメラのあとにゴジラvsメカゴジラを観ると、平成版ガメラがいかにドラマとして優れているか、と感じます。ゴジラの方は理解しやすいようにできすぎている気がする。ガメラは自衛隊、民間人、政府関係者などのストーリーが平行して動いていって、そのどれもが子供向けにマイルドになっていないところがすごい。 このガメラ製作陣の仕事の仕方は、自分も多いに学ぶことがありそうだと感じました。 ■シャイニング(スタンリー・キューブリック) 移動撮影のパイオニアらしい。たしかに言われてみればカメラが動く動く。が、ストーリーはちょっとわかりにくくなっている。 この作品の中だと、時々挿入されるカットが結構怖くて印象的。手をつないだ双子だったり(惨殺されているバージョンもある)、エレベーターから赤い水が吹き出してきたり。あと子供が「Redrum」とつぶやいて扉に落書きして、母親がそれを鏡越しに見たら「Muder」だった、ってシーンは一番怖かった。なんだかんだ印象的。 ■ユージュアル・サスペクツ(ブライアン・シンガー) サスペンスの名作らしい。でも結構新しいよね?1995年。誰が犯人か?と思って観ていて、最後の方で犯人かと思われる奴がわかり、でも自白している奴が嘘ついてたら全部ひっくり返るよなーと思