昨日親と話していて気づかされたこと。自分が就職活動している頃から、「大企業よりベンチャーの方が成長するスピードが早い」とか「ベンチャーの方が決断までスピーディで、大企業がやれないことも切り込んでいける」とか、その逆に「大企業は安定している」「大企業には地頭のいいやつがそろっている」とかいろいろ言われていた。これはすべてその通りだと思う。でも当時から唯一違うんじゃないかと思っていたのは、「ベンチャーなら自分のやりたいことができる」というもの。ここまでストレートではなくても、にたようなことはベンチャーと言われている企業はどこも言っていたはず。でもこれは違うと思う。大企業であれベンチャーであれ、雇われている立場で自分のやりたいことがそのままできるわけないからだ。 ヨーロッパサッカーを考えてみればわかりやすい。スペインの名門クラブがある有名選手を獲得したとして、それはクラブとして明確な方針があって、その方針に選手のプレースタイルが合致しているから獲得したのだ。クラブは選手に求めるスタイルがあり、それに応えてもらえないと放出される。ここまで極端ではないが、会社でもにたようなものだろう。会社には社員にこう動いてほしいというイメージがあって、それに応えることを求めている。それを果たさずに俺はこうやりたいとばかり言っている奴は放出したい。当然だ。 よく考えれば当たり前なのに、ことベンチャーと呼ばれる会社にいる人はわかっていない人が多い。たしかに社員一人一人が自分のやりたいことができれば、やる気も高いのでいいかもしれないが、雇われの身だということを忘れていないか。あなたがいる会社は創業者が目指すものを実現するために存在するのであって、あなたはそのためにいるのだと。会社から給料もらっているんだから当然。そんなにやりたいことがあるなら起業すればいいのだ。 会社に雇われていながら、あれやりたいこれやりたい、この仕事はつまらないとかやりたくないとかいつまでも言い続けている人って、組織で動いた経験がないんだろうね。なんのために組織があるのかということもわかっていないんだろう。組織で動くのは、個人では決してできないことをやるためだ。 思えば最初に就職活動として行ったのは、2008年7月の三菱重工のセミナーだった。そこで「三菱重工で働いてよかったことは」と聞かれた社員が「重工に限らないが、一人では