マネジメントというものの理論体系のなさ、再現性のなさはどういうことなんだろう。MBAはビジネス管理の学位だと思うが、人を使って仕事をする、組織を動かすというものに対しての理論は、財務会計とかと比べてだいぶ弱い気がしている。MBAにいった上司でもたんなる口のうまいパワハラになってる場合もあるし。マネジメントだけは他の領域と違い、知識というよりスキル、という意味合いが強い印象。 しかも難しいなと思うのが、マネジメントだけのプロにはなれないってことだろう。人のマネジメント、部下のマネジメント、組織のマネジメントをするには、それ以外の領域で何かひとつできていないと下がついてこない、みたいな。異様に心理学に通じていて、部下に人気がある、だけでは上司はできないということで。上司ならちゃんと仕事を取ってくる、仕事で結果を出す、ミスの落とし前をつける、部下の評価を勝ち取ってくる、みたいな仕事もできないといけない。それ含めて本当のマネジメントなんだろうが、なんか日本におけるマネジメントって、人身掌握だけにフォーカスされているんじゃないか。まあ電通とか見てると、それすらぜんぜんできてないとしか思えないが。 でも普通の会社では、マネジメント層の適正があるかどうかなんて見ないでプレイヤーとして優秀なやつを上に上げるだけ。なのでえてしてできない人の気持ちがわからない、というケースが量産されることになる。 そういう人しかマネジメント層にいないと、できないやつが悪い、マインドが終わってるとかいうことになり、下が定着しない…という悪循環。うちはそういうのが上の指標になっているのだろうか? すばらしいマネジメント層になるための指針、というのがあるようでない。学校で学ぶものでもなさそうだ。もし学ぶとしたら、過去の人の伝記とかを読んで、どう動いたか、というのを学ぶくらいだろうか。人間が何をされたら喜び、何をされると怒るのか、何が組織を動かす要諦なのか、みたいなのは大昔から変わらないだろうし。 で、自分はそういうところをマスターしていきたいと思っている。このインターネット業界において、ある技術に特化することにあまり意味がなくなると思っているので。賭けたいものがあればいいけど、自分は長期にわたって仕事をし続けることを目標にしているので、そうすると長期にわたって必要とされ続ける必要がある。一番必