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9月, 2018の投稿を表示しています

リーダーシップの根拠って何だろう?② お手並み拝見な環境でリーダーとして振る舞える性格って何だ。

意図せず②を書くことにした。弊社は4-9月、10-3月の前後半制になっていて、2018年の前半が終わるということで上司と面談を行なった。面談というか、1on1は毎週行なっていてこの前半期を振り返っての会話はずっとしていたのだが、この半年は私のリーダーシッップ、オーナーシップ、仕事の進め方みたいなところの課題が浮き彫りになった感じだ。私自身の性格的な弱点や癖みたいなのも明らかになった。こういう逆境ではじめてあぶり出されたとも言えるので、まあ感謝っちゃあ感謝なのかもしれない。今後的な意味で。 この半年で私の課題だったのが「相談が苦手」と「言い返せない」ということ。どっちも入社してからの課題ではあったのだが、「相談が苦手」については、コンサル系の本を読んだりして、解決の道筋が見えてきた。あとは外資系投資銀行の人のブログとか読んで。ようするに、仕事の道筋・ゴールイメージと方針の認識合わせを最初にしろと。体育会の悪い癖で「○○しろ」「はい」でつい終わらせてしまう。で進めてみてよくわからんから、「○○ってこういうことですか?」と聞いて燃える。本当にこんなことを(意識しないと)ついやってしまう。でもこれ、きっと習慣化させないと誰もがやってしまうことなんだと思う。なので習慣化させましょうということだし、改善はできてきた。進歩もみられているということなので、もう少し。 「言い返せない」について。これはタイトルのリーダーシップにも関わってくるのだが、ここ2ヶ月くらい、部署内のConfluenceを再編するということをやっていて、いよいよ着手だというところでこれまで巻き込んでいなかった人たちも入ってもらうことになった。最初からいれておけよというのもまあ落ち度ではあるものの、そこはやっちまったので仕方ない。でそういう状況で私の方針を説明しこれでいけそうか聞いたところ「全然ダメじゃないですか?」と一言。どこらへんがダメそうか聞いても「全部」とのこと。そして言い方もめっちゃきつい。同席していた上長もみかねて「言い方がきつすぎる」と言ったものの、ここで私の心は折れたw(しかも同時に上長から「ビビりすぎ。ちゃんとやったこととやってないことは分けて説明しろ」と言われた。動揺しすぎてた。) いやー、なんかあそこまで全否定されたことってこれまでなかったので(幸せだったな)、「この人どうすれば

意思決定させる企画の話

企画、プランナーという人たちの仕事術というのは、ほとんど言語化されていないなーと思う。こないだ読んだ根本陸夫なんかもプランナー、プロデューサーみたいなものだと思うが、教訓めいた話は書いてあるものの、何をどういう順番で考え、準備すればいいのか?みたいなマニュアルチックな話はやはり出てこない。「相手の立場にたって考える」みたいなことはどこでも書いてあるけど、それがどういうことなのか、具体的にどうすればいいのかってのが全然わからん。いや、ちょっとずつわかっているような気もするが。 自分に上司がいるなら、その上司が何をもとに意思決定するのか理解せよということだとは思う。課長、部長、社長。彼らの意思決定の基準。何が満たされればGoなのか。 もしこの意思決定が全会一致だったり、ブラックボックスだと話はややこしくなる。オーナー社長だったらその社長さえ理解しておけばいいんだろうが、複数人の思惑が絡むとわけがわからない。アメリカの意思決定本も基本は少数の交渉ばっかりだし、日本においては利害調整(ようするにアメを配る)をする元老がいればできるんだろうなって感じだし、これという決定版はないような気がする。しいていえば、かかわる人を減らしておけ、あらかじめ基準は確認しておけ(それをするには定めておかないといけないが)ってことになるか。 でも今苦しんでいる人の助けにはならんなー。思い切って、「何が満たされれば意思決定できますか?」て最初に確認するしかないのかね。それがゴールイメージの確認ってことかな?今の所、それが一番近そうな気がする。

【読書】高橋安幸『根本陸夫伝』

いつかのスポルティーバweb記事の書籍化だと思うが、全体的に根本礼賛記事だらけなので後半にいくにしたがってじゃっかん食傷気味になる。ルールや組織の窮屈さの中で知恵を絞って状況を打開する、そのためにキャップをはめずに考え、なんでもやるという人なんだと言うのはよくわかった。自分が獲得に動いた選手に対し、あれこれと面倒を見たり、そのごの世話を焼いたりなどいわゆる昔気質のおやじ(まさにやくざのやり方にも見えるが)なんだなとは思う。でも、なんでこの人はこう言う風に育ったのかとか、こういう仕事の流儀を覚えたのかというのはぜんぜんわからない。仕事上関わった人の証言しかないから仕方ないことだが、伝記というならそういうところにももう少し迫って欲しかったなと思う。 もともととんでもないワルだったということで、やくざもんとのかかわりもやはりあっただろうから、仕事の仕方も多分にやくざ流だなと思わされることが多い。獲得した選手の面倒を見るところなんてまさにそう。西武→ダイエーの石毛への仕事のあっせんなんて、刑務所に入る若手に「出てきてからのことは心配すんな」みたいなことをいう親分のそれだなと。当時はそういうあっせんが可能だったからこそのやり方であって、今同じことはまあ無理だろうなとは思いつつ、もし今根本が40歳だったとしたら今流のやり方で何かやるんだろうなとは思う。時代にちゃんと即した人はいつの時代でもなんとかやるんだろう。だからこそなのか、「組織っていうのは窮屈なもので、そこでなんとか結果を出すのがプロ」みたいなことを言う。この仕事哲学は現代でも通じるものだろう。いつからそう思っているのかわからないが、組織の窮屈さと言うのは十分わかっていて、それでも自由にやろうと思っている。 こういうエピソードだらけだからなんか超人かのように思われがちだが、ところどころ欠点というか抜けてるところもあって、とりあえず選手の指導はめちゃくちゃ(科学的手法にはあまり興味がないみたい)だったり、指示があいまいでちゃんと伝わってなかったり(森繁和への「ちゃんと選手を見ておけ」だったり)。森繁和とか石毛なんて今じゃ60歳を超えているけど、やっぱり彼らが若い頃だってちゃんと指示されなきゃわかってないじゃないの!と思った。「なんやこのおっさん、と思った。」みたいなこと言ってる人がたくさんいたことからも、根本の多く

【読書】金村義明『仰木彬 パリーグ魂』

著者仰木彬かと思ったら、金村の本なのかい、というのが第一印象。1ページあたりの文字数も少なくあっという間に読める。仰木彬の人間性や生い立ちがどれだけわかるかというと、ほぼわからないのだが、金村という親しかった年下の人間から見たおやじさん像はわかる。 仰木彬については、吉井理人や権藤博の本などからも別の側面からのエピソードを知ることができる。オリックスの監督のイメージしかなかったが、近鉄時代はまあ毀誉褒貶の激しい人というか、評価の難しい人だなーという印象。昔の人なんてそんなものなのか?という感じもするが、どっかからの評価が高ければ別方面では酷評されてるなんてことが普通なのかもねという気もする。仰木彬の場合、影の部分がピッチャー起用だったということ。 金村からみると仰木彬は気のいいおっさんというが、豪快で九州男児!ということでかわいがってもらえたので悪い記憶はないようだ。飲んだ話しか出て来ないのだが…そんな金村は今生活習慣病がひどくついに 日本生命の商品広告に出ている 。まだ50代なのにこれか…でも逆にいうと、仰木彬もそんな生活していたのに70歳までは生きられるんだな、とか思って逆に心強くなるw まあ、相当鍛えていたらしいけども。 しかし金村ってほんとアホだなーというのが全編通じた印象。アホというのは褒め言葉でもあって、裏表がなくきっと人に愛されるタイプなんだろうという風にも思う。ただ田舎のヤンキー高校生があこがれたイメージをずっとやってしまったというだけで。でも清原と違って悪の道に進まなかったのは、やっぱり師匠として導いてくれた仰木さんがいたからなのかな?ダメなことはダメと言ってくれる人がいて、金村もそういう人に自然と甘えることができたというのが大きいのかもしれない。清原は特別扱いされすぎ、周囲には取り巻きしかおらず、本人もうまくSOSを出せなかったんだろう。すべての歯車が悪く回ってしまった。 てな感じで、まあさっと読めるしもしブックオフにでも売ってたら買って見てもいいかもしれない。こんなでもプロ野球選手でいられたって、いい時代だったのかな?と思ったのは秘密。

【読書】愛甲猛『球界のぶっちゃけ話』

読書感想文もブログに投稿してみることにする。最近は電子書籍で買うようにしているが電子版が出ていないものは紙で買わざるを得ず、しかし保存スペースは限られているので読んだら書いて売る、のサイクルを繰り返すようにしよう。本読んでメモをとって保存するのすら面倒なので、ブログに書くような内容があったか、という観点で読めば少しはましかな。。。 いつかの投稿でリーダーシップについて書いた。その関係で、球界におけるリーダーたちはどういうシチュエーションでリーダーになったか?周りの状況は?自分の立ち位置や経験は?というところに興味があっていろいろ買って見ているのだが、この愛甲猛の本もその一環で。といっても彼自体のリーダーシップに興味があるわけではなく、彼の話を通じて昔の球界のことがわかるかな、という狙い。実際はあまりそういう話はなかったが。 で、この 『球界のぶっちゃけ話』 だが、思ったより激しい内容ではなく、一選手がみたパリーグの裏側という感じ。別に大スキャンダルが出てくるわけでもなく、パリーグ(特にロッテ)と一部中日の話が中心で、あの選手はこんな感じでしたーくらいのレベルで、ぶっちゃけ話というのを期待するとちょっと拍子抜け。まあ前に 『球界の野良犬』 という本を出しているから、そっちに大半のネタは書いてしまったのかもしれないが。村田兆治や落合博満、星野仙一のエピソードが中心という感じかな。 球界の野良犬の方は読んでないので愛甲猛という選手のことは詳しくないものの、同時期に読んだ 『球団と喧嘩してクビになった野球選手』 を書いた中野渡進と比べると、あまり人間に癖がないのかな?という感じがした。中野渡の本からは、彼自身の個性というか、どぎついくらいの主張がビンビン伝わってくるのだが、愛甲の本からはあくまで他人のエピソードを淡々を書いているだけ、という感じ。また他人のエピソードにしても、目撃談という感じで、自身が密接に絡んだ話はあまりない。高校時代はとんでもないワルだったということだが、ワルといっても当時の横浜高校の空気にのっていただけで、主義主張やポリシーがあるタイプではないのかしら、と思ったり。まあ、さすがに自身が薬や女など一通り悪いことをやったおかげなのか、その辺への鼻は聞くようで、清原は遊び人、昔から遊んでいたということはあっさりと、しかし言い切っている。この本が出

どうすれば上司のように考えられるか?-官僚と外資系投資銀行における意思決定から-

私がいる某メディア系企業はボトムアップの社風で有名だが、役所(外務省とか)も同じくボトムアップな組織らしい。 U-Turner@富山 というブログがたまたまひっかかったのだが、その中で「 意思決定「させる」技術 」というエントリーがあって、あ、うちに似てるかもと思ったという話だ。 官僚では、担当官という現場の人間がその政策にもっとも詳しいという前提で物事がうごくらしく、局長など一番偉い人が「やれ!」と行ったことでも、担当官が反対すると、最終的には担当官の判断を上が優先したりもするらしい。そして、役所というボトムアップ組織においては上司が部下より詳しいという前提ではないため、部下が上司に意思決定を させる という意識が大事とのことだ。もちろん、現場がきちんと仮説をもった上でtのことだが。 これと近いことを言っているブログもあった。 外資系投資銀行の道標 (昔同名の就活サイトを見てたけど、同じものなのかな?)の中の「 外資系投資銀行で抜群に優秀なバンカーの7つの特徴 」というエントリー。長いけど引用。 > 例えば普通のサラリーマンの A と優秀な B がいたとしましょう。 > あるとき、 A と B はボスからやっかいな仕事を振られました。 > 「新興国にある某企業について、 20 分でできるだけ調べてくれ」という依頼です。 > 聞いたこともないような企業名でした。 > しかもたった 20 分しかありません。 (中略) >B は自席に戻ると A 同様、まず Google 検索をしています。 > しかし現地語しかないとわかるとすぐに諦めて Capital IQ 、 SPEEDA 、 Bloomberg を並行して調べ始めました。 >Bloomberg でヒットした 1 件のレポートを印刷し、どこかへ 1 本電話をしているようです。 >3 分ほどで電話を終え、早くもボスのところへ向かいました。 > ここまでで 10 分経っていません。 > ボスに向かって B はこう言いました。 >  > 現在手元で使えるソースで簡易に調べましたが、結論から申し上げるとご所望のデータはありませんでした。 > 調べたソースは

夫婦のアジャストについて -互いの理想をぶつけ合うのではなく-

前回の投稿で考えた、「私がOKと思うことがそこでOKとなるかはわからない」という問題、あるあるだなーと思う反面、自分がそういうシチュエーションに遭遇しない限り絶対にわからないなという風に思う。頭ではわかっていても、それがどういうことなのかがリアルに想像できない。何を言われてどう感じるのか。解決するために何をしなければいけないのかという。本にはだいたい具体的にどうしろとは書いていないので、皆が皆苦しみながら自分なりの解決方法を探していくことになる。 会社の場合、やはりその会社の方法というのは意味があるので、自分がアジャストしていく必要がある。よそ者としていうべきことを言う、変えるべきことを変えるという役割もあるが、それとアジャストするのとは別問題だ。転職者の場合、アジャストしなくてはという明確な動機があるので、問題に対しては主体的に取り組むことができる。だから「この人のOKの基準はなんだろう?」「ここでの正解はなんだろう?」というのがとっかかりになる。仮に会社の人が言語化できなかったとしても、話しあうことでこっちが何に悩んでいるかを伝えることはできる。まあ、それも一回どっかで失敗しないとそうそう付き合いの浅い人たちにそこまで主張できねえよという気もするが(私みたくあんまりコミュニケーションが得意でない人間にしてみれば)。 でもそれが超難しいところもある。もっとも身近な例としては、夫婦間の家事分担があるのだろうか。私は男なので世間でいえば家事をしない側と言われるが、私のケースでは8割以上夫側が家事をしている。料理だけは嫌いなのでしないが、掃除(風呂掃除ふくむ)、洗濯(干す・畳むまで)、ゴミ出し、洗い物、など全部やる。家で必要なもの(トイレットペーパーとか洗剤とか)もなくなったら買ってくる。別に一人暮らしをしていたわけではないが、実家暮らしのときから家の手伝いをさせられ、親からも「男といってもこれからは家のことができないとダメだ」と言われて育ったので、何をすべきかはわかっている。もともと綺麗好きということもあるのでまあ苦ではないのだが、結婚当初は多少妻とも衝突した。 この問題が転職におけるアジャストと違うのは、夫婦間で主従がないからだ。家事において、どっちかに従うなんていうのはない。たいてい妻に夫が従う形になるようだが、それって何の解決にもなってない気がする。

転職して身を守るためのTips -スキルや経験ではなく、アジャストすることが第一-

1. 明るく自己紹介をしよう。自分は過去にどういう仕事をしてきて、何ができるか、何が得意かを簡単に言えるようになろう。 2. 隣の人の名前を呼んで、積極的に質問しよう。その人の名前をちゃんと呼ぼう。ただしなんでもかんでも隣の人ではなく、適切な人を教えてもらうこと。 3. その職場ではどういう流れで仕事をするのか把握しよう。メンターがいなければ上司に聞こう。たぶん誰も教えてくれない。私もあんまり教えてもらえなかったが。 4. その会社、その部署、自分が何を求められているのか性格に理解しよう。会社の進むべき方向性がわかれば自分のミッションも決まる(はず)。いきなり自分のミッションを決めるよう求める会社だとちょっと辛いかもしれない。 5. 自分にどういう動きが求められるのか、適宜フィードバックをもらおう。「こういう認識でいましたけど間違ってますか」後から低い評価をつけられるともめる元。「どう動けばいいですか」って聞くと燃えやすいから聞き方には気をつけて。 6. 自部署のサービスの仕組みは早めに知っておこう。webサービスなら、システム構成、営業的なKPIまで知っておこう。普通は教えてくれたりドキュメントもらえたりするだろうが、もらえない場合上司に食い下がろう。ここが本当に大事。何も教えられなくても腐らないように!あと、どこまで知っておく必要があるかは上司に確認しよう。会社によって「把握する」のレベルが全然違うことはよくあるので。 7. なぜ?とおもったことはすべて質問しよう。「これ質問すると反抗しているとか思われるかな?」「前職のやり方を引きずってると思われるかな?」とかは一切考えなくて良い。疑問を解消しなけりゃそこの文化に溶け込むこともできないんだから、ちゃんと解消しよう。なんなら議論してもよい。議論が許されない会社なら危険だからすぐ辞めるべき。 徐々に追記していきたいが、ごく当たり前のことしか出なかった。でもこれをどのくらい濃密にできるかがアジャストの鍵なのかな。結局、一番ギャップに感じるのが、「自分がOKと思ったことがOKじゃない」という、認識の違いだと思うので、そこを定期的なコミュニケーションで溝を埋める必要がある。システム構成理解した?というのを、とりあえずどういう画面があるのかはわかった、あとはおいおい業務で覚えていくでOKなところ

カルチャーフィットは難しい - 当事者意識を求めるけどヒントを出さない会社について-

会社のカルチャーフィット研修的なものを受けてきた。世の中的にも非常に独特な文化を持った会社と認知されているところなので、中途がアジャストに苦しむというのも織り込み済みでこういう研修が組み込まれているのかなーと思わされる。研修講師もOBだったりするし。しかし受講する日が遅すぎないかね。。1年半って。その前に辞めてる人もいるんだけど、そういう奴に研修受けさせても無駄で、1年半くらい生き残った奴じゃないとダメってこのなのかもしれない。そういう考え方もありだとは思うので、まあおかしくはないか。 この会社(というかグループ?)に入っていかにも直面しそうなケースを4つくらい読み、グループワークで意見をまとめ、ディスカッションするというもの。ありがちなシチュエーションでミスってしまい、怒られたりトラブったり。で、何がいけなかったんでしょう?というもの。中途入社してしばらく立つ人間からすると、うち的にここがダメだよね、だからここが問題。だからこうしなきゃいけなかった。てな感じで、コインの裏表みたいな回答をしているところがほとんどだったが、思わず「それは違うのでは?」と質問してしまった。詳細は省くが、たとえば中途入社でエンジニアとして入った人間が、スケジュール作ってと言われて10日かかりました。遅いと言われました。しかも当然ここでこれやるべきだよね?と指摘されたことをやってませんでしたというケース。「ダメだなあ。うちなら当然こうすべき。」て感じで発表していて皆もうんうんて感じでうなづいていたのだが、「いや、でもこの人の前職ではスケジューリングに10日かけるのが普通かもしれないですよ。で、前職ではそれで結果出してたんじゃないですか?しかも上司はこの人に「ここではこうなんだ」って何も言っていない中で、(聞いていない本人も悪いけど)こうなるのって当たり前なんじゃないですか?」と言ってしまった。あたかも私がものすごく擁護したいみたいに聞こえたかもしれん…と思ったが、意外と「たしかに…」という反応が見えて安心した。 前職でインド人、中国人、スウェーデン人、ロシア人、ブラジル人、コートジボワール人などいろいろな人と働くと、正直、仕事の仕方っていろいろで、同じ結果を出すための方法なんていくらでもあるなと実感した。昔の日本だったらアメリカに次ぐGDP第2位で、絶好調で、その中でも特別絶好調な

クリエイターの本は参考にならない?

広告代理店のクリエイターたちのインタビュー集を読んだ。奥さんが宣伝系の仕事をしているので、仕事の理解をしようと思って買ってみた。もともとデザインとかそういう系に憧れがあることもあり、読んでみたのだが、なーんか参考になりそうでならないなという風に思った。広告代理店とか、建築家とかの本はだいたいそんな感想になる気がする(なのに買っちゃうのが悲しい)。 なんでかなーと考えてみて、結局、お題に対する結論が出るまでのプロセスがブラックボックスだからかな?と思った。再現性がない。缶コーヒーを飲む人たちに対して元気付けるようなものを〜と言われて、「明日があるさ」と歌うとか、お題に対していきなり結論が出てくるというプロセスなのだよな。その過程に対して、こういう状況でーとか、こういうことを考えててーというのを知るのは面白さもあるけど、結果、「それが出てくるんかい!」という感じで。一般人には一足飛びにものがでてきましたよという印象。こういうのって、笑点とかIPPONグランプリとかの芸人さんと一緒なんだよな。やっぱ芸の一種。だから真似できない。だから広告代理店の人の企画術とかいくら読んでもさっぱり覚えていない。同じことやっても同じものは出てこないもん。 あと広告代理店の場合、なんていうか、出てきたものが世の中に直接評価されているわけじゃないっていうのもなんか違うかなーっていう気がする。CMを納品しても売り上げに対して責任を負うわけじゃないし、広告賞って内輪の評価だし。だからこそ、この本に出てくるCMはたしかに印象的だし覚えているけど、本当にこれは良いものなの?という疑問が拭えない。 でもこの人たちがやりたいことできるのは、コピーだったりグラフィックだったり、自分でものがつくれることなんだろうなー。Demo or die って言葉がweb業界にはあるけど、それができてる。結果広告の良さなんて説明できないからものを見せちまえ、という理由でそうしてるならそれは正解なんだろう。もので説得するしかないもんな。それはweb業界でも同じだ。 なんか文句ばっかりになったけど、今後はこういうの買うのは控えようw

中途入社が早期にキャッチアップするには何が必要なのか?

ID屋さんとして入社して1年6ヶ月、超今更ながらようやくOIDCとかOauth2.0とかの仕様理解が進んできた。今はyoutubeとかに解説動画とか載っているのねー(英語だけど)。たまに日本語のセミナー動画なんかも載っているので助かる。下手にサイトを探すよりyoutubeで探す方がいいのかも。ID屋としてはYahoo!JapanのOIDC解説動画はヒジョーに勉強になった。そういうことかと。 なんというか、弊社のIDもOIDCの一応certificateをとっているのだが、自社の仕様とOIDC標準がどのくらい違っているのか?とか、そもそもOIDC標準っていうのは仕様を定めたものじゃなくて「この時はこうしてね」「これを使ってね」的な決まりごと集なので実装を指示しているわけじゃないよとか、そういうのを全然知ることなくここまできてしまった。はっきりいってなんで最初にやっておかないねん!という感じなのだが。言い訳はできないのだが、OIDCログインです、と言われて「ああこれが標準仕様なのね」と思ってしまったんだよなー。過去の経緯とか知らない(し文書とかで残っていない)ので、今の仕様が標準とどう違うのか、なんでそうなっているのかっていうのを人に聞くしかないってけっこう辛い。そして一番詳しい人が非常に性格的にやっかいだと中途には大変ね、というのを感じている。愚痴だが。でも今日は親切な方に今更ながら説明していただけてようやく理解が進んだ。もともとID屋として入社したわけでは決してないのだが、なんやかんやでID屋になったのでどうせならこの世界の標準とかは理解しておきたい。 で、今更ながら自社のIDとOIDCの標準とはなんぞや?ということが(少しは)わかった身からすると、今後もし新たなキャッチアップをしなければいけない場合にどうすべきなのかが見えてきた気がする。まあすごい当たり前の話ではあるのだが、広義のエンジニアの場合、「それはどういう風に動いているのか」「なぜそのようにしているのか」ってことを画面、パラメーター単位で最初に調べろということに尽きるのだなー。 自分がもし回転寿司の店長になったとして、売り上げ・利益をあげるという目標を持たされたとしたら、マクロな面では1日あたりの売り上げとかを見るだろうが、ミクロレベルではその店舗でどういうメニューを出していて、それをどういう

リーダーシップの根拠って何だろう?知識も経験も劣位した人間がリーダーになれるか

世の中には仕事術の本が溢れているが、どれも何か物足りないというか、肝心なことが書かれていないのではないかという感覚を持っていたのだが、それってようするにリーダーシップのことではないかと思ってきた。でもリーダーシップという物自体はよく知られているし、本だって研究成果だって死ぬほど溢れているけど、たとえば30歳前後の中堅選手が今後マネジメントをしなければいけなかったり、今まさに組織でチームリーダーなどなにがしかのリーダー業務をしなければいけない時に、指針として頼れるリーダーシップ論がないなと感じていた。 こういう時、偉大なるリーダーはこうしていたという本は全然役に立たない。スティーブ・ジョブズとか孫正義とか、そういう突然変異みたいな人の話はマジで役に立たない。こういう人たちは最初からこうだったので、凡人が何か学べるものは少ない。こういうやり方もあるんだなとは思うが、普通はできねえよで終わる。 参考になりそうなのは、ベンチャー役員三界に家なしというブログで紹介されていた、キャピタルから送り込まれた社長のやり方を真似よというもの( 記事 )。こちら曰く、キャピタルは成果に対して容赦ないので短期間で成果を出す必要がある、送り込まれる業界が自分の好き・興味のあるものとは限らないというところから、再現性が高いということで。確かにそうだなーと思う。この記事でも書かれているがスシローに送り込まれた方は現場を掌握するために角刈りにして毎晩魚をさばいたという…東大→マッキンゼーなのにね。そこまでしないといけないし、そうするのがもっとも効果的なやり方なんだということは確かに納得できる。ローソン社長になった新浪さんもLEOCの社長時代に厨房に入ったというし、成果を出してる人は皆それが必要と思って実行しているのだろう。 が、これを凡人がいきなりはできねえよという感じもしている(甘えか)。なんというか、どういうきっかけでそうしなくてはと思ったのか?と思う。それしか道がないと思わされる事件があったからなのか、ユニゾンなど送り込む側のファンドにそういうメソッドがあるのか…そして何より凡人が思うのは、マッキンゼーなど手元に勝負できるカードがある方はいいが、たとえばふつーの会社で30歳くらいの中堅が、自分より経験も知識もある40歳前後の方達の組織でマネジメントをやるとして、何を根拠にリーダー