スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

2月, 2016の投稿を表示しています

成長の踊り場でどうする

成長の踊り場ということを最近よく考える。いろいろな人の意見や文章を探しているものの、あんまりこの辺りに触れた意見を探し当てることができなかったので、自分の問題意識を忘れないように書いておこう。 個人でも組織でも、勃興期から一気に成長して行く時期がある。企業で言えばベンチャーと言われる時期がそうで、その段階で入った人は一般的に急激な成長をすると言われている。大企業に入った同期よりベンチャーで忙しくなんでもやっている人のほうがビジネスパーソンとして成長したというのは良く聞くストーリーだ。 でも、その後の話をあまり聞いたことがない。日本の場合、そういう企業に新卒ではいった人がまだ30代半ばだったりするからだろうか。ベンチャーで一気に成長して、そのままさらに成長し続けるかといったらそうでもないような印象がある。30歳までは猛烈な勢いだったけど、それを過ぎたらずっとそのまま、みたいな人も結構いる。それは社内を見渡しても納得する感覚だ。生き急いだというか早熟というか、結局大企業で緩やかに伸びていった人に追いつかれている。(例外はあるだろうが厳密には考えない 猛烈なプレーヤーだった人がそのままリーダー、マネージャーにというのがベンチャーではよくある。20代半ばでマネージャーですという人も珍しくない。でも、役職を持った人がそこで一気に伸びるか、マネージャーらしさを身につけられるかと言われれば、自分の周りを見渡すとかなり懐疑的になる。マネージャーではあるんだけど、全くマネージャーらしくない。それはらしさという感覚の問題だけでなく、マネージャーの仕事と言われるようなことが全然できていないという実害もある。役職についていなければいいのかということでもない。役職がなくても経験が増えれば組織の中では周りを引っ張る立場になるし、言われなくても動くことを求められるし、ようするに期待値が上がるわけだが、それに十分応えきれていない。そういう人ってけっこう周りにいないだろうか。いないのかな。大企業だといないのかしら。 個人的に、若い会社だと育成という概念がないことが大きな病巣だと思っている。そして、ある程度の経験を積んだ人が、役職の有無に関わらず育成を担っていかなければならないと思っている。そうしないと組織のパワーが上がるどころか保つことすらできない。若い会社で残れる人っていうのは皆能

ダイバーシティ

ダイバーシティって一体なんなのか。いろいろな人種、国籍の人間がいることがそれなのか。年齢、性別もバラバラであればダイバーシティなのか。それはそれでいいとして、組織がダイバーシティに富んでいることで一体どんな得があるのだろう。 よく言われるのが、それによって組織がイノベーティブになるということだ。でも、ダイバーシティが高ければイノベーティブになるっていうのが信じられない。イノベーションっていうのは天才によって生み出されるものだと思っているので、組織がどんだけ多様性に富んでいようが関係ない。イノベーションが欲しければ天才を獲得することに全力を尽くすべきで、ダイバーシティを高めることはその手段としてあるのかもしれない。でも、それが目的になると組織が動物園になる。 ダイバーシティの高い組織も、ちゃんと締めるところを締められれば柔軟性の高いものになると思う。女性がいるから女性受けするものを女性目線で考えられる、インド人がいるからインドで売れるものの発想がわかる、働くママ社員がいるから短時間で効率良く終わらせようと考える、みたいな。みんながみんな独身男性だとそうはいかない。ダイバーシティ組織の強さは構成員がどういうやつであっても組織がうまく機能するような最大公約数的設計ができるところなんだろう。ただそういう発想で設計しないと、ただただいろんな国の似たような奴らがいるだけ、ということになりかねない。今や若者はどの国であってもiPhoneをもってFacebookつかってスタバでコーヒーを飲むわけだから。人種が違っても発想が似てる、みたいな状況になったら正直笑えない。だったら給料以上に働く日本人だけで固めたほうが話が早くていいってことになる。 しかし最近締め付けが厳しい。ダイバーシティと銘打っていろんな奴を入れたはいいものの、そいつらをうまく従わせることができてない印象。理屈がついてこないから強制するしかない。悪循環。こないだ入ったばっかの奴が疑問に思うようなことについて、ちゃんとした理屈や裏付けを持って説明できないから余計に不信感がつのる。これまでのモーレツベンチャー社員だけの組織だったらそれでもいいんだろうけどね。今だともう上場してるわけだし、給料もガンと上がるわけでもないし、昔の人と同じモチベーションで働くわけではないんだから、そいつらがなぜこ

今年1年

今年1年がんばってみよう、という思いで今働いている。誰に言われたわけでもないし、異動するとかましてや転職を考えている訳ではないのだが、なんとなく「今年1年でやるだけやってみよう」という気持ちでお尻を決めて取り組むのが精神的にも一番健全で居られるような気がした。その先を全く考えていないわけではないが、今の職場で3年後、5年後、10年後どうなっているかを考えると途方もないので、想像が及ぶ先までのことを具体的に考えることにする。3年先のことは希望するくらいのレベルで止めておく方が良さそうだ。プロ野球選手みたいなものだ。 そう考えると、今年1年でやらなければいけないことが結構見えてくる。業務改善のコンサルについてもそう。自分がやれることは何か。自分以上のレイヤーがやることは何か。明確にして、いつころまでに何をしておくべきか。誰に動いてもらう必要があるか。割とクリアに見えてくる。これも1年という期限を切るから具体的に考えようとするのだろう。別に3年後でもいいなら今やろうとは思わない。今年しかないのだ、と思うからちゃんとやるんだな。学生時代はわかっていたはずなのに今できていないのが恐ろしい。 やらなければいけないことだけではなく、やってみたいことも具体的に考え始めている。主務では決済系の仕事。これからのEC, 決済はどうなっているのがいいだろうか。会社のリソースとか実現可能性をいったん脇において、お客さんの目線で考えると何ができてほしいだろうか。クレカの場合よく言われるのが、カードの明細で商品名も知りたいとか、もっと早く利用情報が上がってきてほしいとか。電子マネーだとsuica、pasmo、Edyとか全部統合できないか、とか。銀行業だと、ATM手数料とか送金手数料が高いとか。割と地味だけど、結局こういうのがなんとかなってほしいと言われる。fintechとかイノベーションとか派手なことが好まれるけど、そういうのに飛びつくのもいいけど、明確にニーズがあるところに正面から取り組みたい。壁があるのはわかってる。 兼務でやってる社内広報の仕事では、もっと自分の企画を実現させたい。自分は記事の案を考えて記事を書くことを主にしているが、もっと社員が会社に対して何を感じているのかをすくい取って、記事にしたい。そういうのはあまり上層部には好ましくないらしく、実現