成長の踊り場ということを最近よく考える。いろいろな人の意見や文章を探しているものの、あんまりこの辺りに触れた意見を探し当てることができなかったので、自分の問題意識を忘れないように書いておこう。 個人でも組織でも、勃興期から一気に成長して行く時期がある。企業で言えばベンチャーと言われる時期がそうで、その段階で入った人は一般的に急激な成長をすると言われている。大企業に入った同期よりベンチャーで忙しくなんでもやっている人のほうがビジネスパーソンとして成長したというのは良く聞くストーリーだ。 でも、その後の話をあまり聞いたことがない。日本の場合、そういう企業に新卒ではいった人がまだ30代半ばだったりするからだろうか。ベンチャーで一気に成長して、そのままさらに成長し続けるかといったらそうでもないような印象がある。30歳までは猛烈な勢いだったけど、それを過ぎたらずっとそのまま、みたいな人も結構いる。それは社内を見渡しても納得する感覚だ。生き急いだというか早熟というか、結局大企業で緩やかに伸びていった人に追いつかれている。(例外はあるだろうが厳密には考えない 猛烈なプレーヤーだった人がそのままリーダー、マネージャーにというのがベンチャーではよくある。20代半ばでマネージャーですという人も珍しくない。でも、役職を持った人がそこで一気に伸びるか、マネージャーらしさを身につけられるかと言われれば、自分の周りを見渡すとかなり懐疑的になる。マネージャーではあるんだけど、全くマネージャーらしくない。それはらしさという感覚の問題だけでなく、マネージャーの仕事と言われるようなことが全然できていないという実害もある。役職についていなければいいのかということでもない。役職がなくても経験が増えれば組織の中では周りを引っ張る立場になるし、言われなくても動くことを求められるし、ようするに期待値が上がるわけだが、それに十分応えきれていない。そういう人ってけっこう周りにいないだろうか。いないのかな。大企業だといないのかしら。 個人的に、若い会社だと育成という概念がないことが大きな病巣だと思っている。そして、ある程度の経験を積んだ人が、役職の有無に関わらず育成を担っていかなければならないと思っている。そうしないと組織のパワーが上がるどころか保つことすらできない。若い会社で残れる人っていうのは皆能