朝日新聞にIOCのジャック・ロゲ会長のインタビューが載っていて、なかなか面白いと思いました。オリンピックのアマチュアリズムは偽善だ、商業主義によって発展途上国が参加できる、オリンピックのメダル獲得を国別に報道するのはメディアだ、などなど。そもそもなぜオリンピックというものがあるのか?ということをIOCはちゃんと考えているんだな、と思いました。それが旧宗主国的な匂いがするとしても、発展途上国の選手が活躍できればそれは100人の大使よりもよい宣伝になり、国の発展につながるという認識。日本というすでに先進国に住んでいる身から眺めると、実に狭い視野でしか見れていないということに気づきます。しかし朝日新聞のあのリードは意図的なのか。 東京がオリンピックを招致使用としている中で、内柴や体罰でゆれる柔道や桜宮高校の自殺があって、日本のスポーツの異様さってのが徐々に認識されているのはいいことだと思います。このタイミングで「まあタイミングもあれだし、ここは穏便なあれでひとつ」みたいな着地をしないことを祈ります。東京都知事が猪瀬さんで、大阪市長に橋下さんがいるから大丈夫だと思いますが。 日本のスポーツが海外と違うところとして、なんと本日の朝日に記事が出ていたのですが、ようするに拠点としているのが学校か民間のクラブかってことだろうと思うんですね。日本だとまあスポーツといえば「学校の部活動」であり、レクリエーションってのは遊びという認識があると思います。でもハードルの為末さんもつぶやいているように、そもそもスポーツは遊びであって、チャンピオンスポーツだろうがそこは変わらない。海外ではその認識が強いと思います。スポーツは遊び。楽しいからやる。それをどういうステージでやるかという問題だけです。 それが日本の場合学校教育と密につながっているから、スポーツは数学とか国語とかと同じものに分類されます。多くの日本人の頭の中では、その中でもスポーツは道徳の科目に近いものだと思っているんじゃないでしょうか。 よくスポーツによって人間力があがるとか、礼儀が身につくとか言う人がいますが、それは結果的に身につくこともあるだけであって、スポーツはそのためにあるのではないはず。 あと勝利至上主義がどうこうって意見が出ますけど、勝利至上主義=体罰にはならないですよね。じゃあヤンキースとかレアルマドリ