スキップしてメイン コンテンツに移動

あるベンチャー企業を訪問して

最近某クラウドソフトを提供する会社にカジュアル面談にいった。なぜか間違えてセールス職でどうですかというオファーがきたのだが、自分の話をしている中で先方が、「やられてきたことはまさにシステム企画ですね。弊社でいうと、プロダクトマネジメントやグロースハックです。」と言われた。今やってることはコンサルやグロースハックですねというのは後輩にも言われたことがあったので、やっぱりそうなのかーと思った。
自社内ではグロースハックという言葉を聞いたことないけど。知らない可能性すらある。そもそも求められていないしな。勝手にくびつっこんでるだけだし。自部署の本来の目的は、ビジネス相談をすばやくシステムの形に落とす、開発プロジェクト化する、そして早期リリースし利益創出につなげるということだし。
残念ながら某社では直近でプロダクトマネジメントとかグロースハックの求人はないようだが、
今後もこのような新しい会社はチェックしておきたい。テック系だと企画=プロダクトマネジメントにもなるのね。

同僚の経験ある外国人社員も今の境遇に悩んでいて異動するらしい。自分はカード業界の経験もあるのにぜんぜん活かされない。活かされるようなアサインもされず、それでいて能力が…と言われるのはそりゃいやだろう。
なんでこういうミスマッチが起こるのか。英語ができないからちゃんとコミュニケーション取れていないってこともあるんだろうが、そもそも話を聞いているように見えない。個人がどうしたいという希望を聞くことなく、組織の空いた穴を埋めるように配置しているというか。すべてが個人の思い通りにいくわけはないが、聞きもしないというのはなあ。よくそれで人が留まると思うよな、と感心する。逆に。
辞めてしまったベテランPSさんの言葉を思い出す。「マネージャー、リーダーが何をマネジメントしているのかわからない」

大企業のように将来的なリターンがあるから、上司が楽をできる環境ではないんだから。1年1年人をひきつけて、目標にむけて一致団結できるような組織作りをしないと回らない。それこそプロスポーツチームみたいなやり方だ。命令も強制もしないが思い通りに動かすやり方だ。メーカーとかなら、その商品が好きだからってことで辞めない抑止力になるだろうが(じゃかりこがつくりたい人はロッテに転職しないし)。外資系とかなら、まあそこらへんドライなんだろうが。全員自分が何が欲しいかよくわかってる。
難しいのはそれ以外か。商社みたいな将来的なリターンのでかいところって、上司としては「俺のマネジメントが効いている!」と思うのかもしれないが、部下としては「まあ言うこと聞いておくか。そのほうが出世もできるし、ローンもあるし。」みたいに打算的に考えていうこと聞いてやってる、て言うパターンだろう。そんな部下も出世しちゃうと他のやり方知らないからそうするしかないんだよね。
何もしなくても下が言うこと聞いてくれる。バカ殿の構造だわ。で上司もバカ殿になったほうが都合いいんだよね。昔のやくざも一緒だろう。でもそれはシノギがあるうちだけで、儲からなくなるとあっという間に離反しちゃう。結局皆口ではきれいごというけど会社に居る理由が将来的リターンのでかさだから。「この給料じゃなかったらこの仕事やってない」って言う職場はマジで危ない。ノーマネジメントだ。

ところで最近部のOB総会的な(実際は違うけど)イベントで、自分の現職に来る後輩と話す機会があった。実際どうですか?あの部署はどういう感じですか?見たいな話から、どの部署がいいよ、みたいなことを話して、どこを選んだとしても3年以上(できれば5年)やれば次の職場には困らないよ、というアドバイス?をしていたら、堅めの業界にいった後輩(社会人)から、「でもすぐ辞めるやつはやっぱり次の職場でもすぐ辞めてるよ」というコメントがあった。これはなんというか、業界によって違うなーと感じた。うまくいえないが。
IT業界だと入るやつが(他の業界と比べて)どこの馬の骨ともわからぬ率がまだ高い。東大や慶應は多いが、銀行や商社と比べていろいろなやつが入ってくる。だからなのか、肉食なやつが多くて、こうしたい!こうなりたい!ていう、なんか勘違いしてない?と思うくらいに将来像をイメージしているやつがけっこう多い。そういうやつらってすぐ辞めたりするんだけど、ただ単につらいから辞めるっていうやつばっかりではなくて、この職場では何を身に着ける、何を達成するって言うのをちゃんとイメージしていることもあるんだよね。それができたから辞めると。
そういうやつらは見てればわかる。つらいだけで辞めるわけじゃないのだな、普通じゃないな、というのは。

でも銀行とかはたぶんそうじゃないのだろうね。銀行員って、慶應とか東大とかからしてみると、まあ王道というか。銀行ならまあ無難だよね、いいよね、みたいなイメージがある(入りやすいと言うことではない)。OBもいっぱいいるし。じゃあ銀行員の働き方とかキャリアパスに詳しいのか、今の銀行がおかれてる環境を調べてるかというとそうではない。身近すぎるゆえに。だから現場にいって戸惑う。思ってたのと違う。意外と狭い世界で、おっさんしかいなくて、ノルマはきつくてパワハラ・いじめが横行してる。だからどうしよう、辞めようか、みたいになって辞める。俺はこうしたい!こうなりたい!で辞めるみたいになりにくいわけだ。だってはじめからそんなのなかったから。
頭はいいから銀行でどう生き延びようかとかは考えるのに、俺は本当は何したい?みたいなのは割と置いてきぼりにしてる人が多いな。銀行が就職人気高いうちは、そういう人たちは銀行に殺到し、そして何割かは辞めるのだろう。

有名になってきたとはいえ、まだまだ業界自体ができて30年も経っていない、会社も20年経っていない、終身雇用もなければ退職金もありませんという会社に自分から入ろうと思っている人は、苦しくても道は開けるよ、と言いたかったのだが酔っていていえなかった。自分も切り開く予定だしな。がんばろう。

ぜんぜん関係ないけど、2年前くらいの別の会かなんかであった高校の先輩が、今母校で監督探しているんですよといって「今の会社(超有名)と同じ給料払ってくれるんならやるよ」と言ったのを思い出した。冗談だとは思うけど、さらっとこの発言が出てくるってやっぱり恵まれてるなと思う。当時は特に何も思わなかったけど。
本当に自分にその値段分の働きができると思ってますかね?自分の価値がいくらなのか、ここ最近ずっと問われてきた身からすると、「自分はこの給料に値する人間である」と宣言していることになるこの発言に素直に驚きというか、大企業ってやっぱすごいね、と思う。

コメント

このブログの人気の投稿

グロービス(GMS) クリティカルシンキング Day5

クリシンのDay5が終了。Day4のレポートを振り返ってみると、自分の考え方にいくつか欠点があるので備忘録として書き残しておこう。かなり簡略化しています。 ■間違えたこと(勘違い、思い込み) 具体策まで提案するんだと思っていたこと ■ できなかったこと 社長は何を知りたいか?という視点 社長のものごとの判断軸 ■なぜできなかったのか? 社長への提案=ビジネスプランみたいなものだと思っていたから(それしか知らなかった) 情報から何が言えるかを考えて、まず枠組みから考えることをしなかったから(ダメダメ) 社長がどういう判断軸で物事を決めていくのか、というのがわからないから(経験不足?) 社会人生活も3年目に突入したわけですが、仕事も割とできるようになったかと思ってきたわけですが、社長視点でものを考えたことなんてなく(やってたつもりでもしょせんは床屋談義の域を出ない)、それがダイレクトに結果に現れている、という気がします。社長はおろか課長とも一緒に仕事なんてしないので、どういう判断軸で仕事をしているかなんてわかりようがない。自分の職種が技術系というのも関係しているのかもしれませんが、それにしたって経営スキルというか、このへんに鼻が利かないというか、力不足に打ちのめされるばかりです。。 でもこれはある意味で仕方なのないことだ。こういう打ちのめされる経験をするためにお金を払ったようなものなんだから。ここから努力して力をつけていけばいい。会社で経験積んで〜なんて悠長なこと言ってられないからね(そもそも待てない)。 ところでこれは完全に個人的な感想なんだけど、プログラミングってそんなにクリエイティブな仕事かな。ザッカーバーグはfacebookをクリエイトしたけど、大事なのはfacebookという製品と仕組み(友達の交際関係が見られるとか…映画であったよね)であって、中のコードじゃないはず。使う人は中のコードがきれいかどうかとか、どういう開発スタイルでつくられたかなんて気にしないわけだし。webサービスはアートだとは思うけど、大事なのは外面で中身じゃない。だから中身については徹底的に効率よくつくることさえできればいいんじゃないかと思うんだが。。それをクリエイティブとか言うんだったらミスリードな気がするな。

マーケティング&経営戦略基礎Day4とDay5感想

■Day4 飲料業界のケース 自動販売機とコンビニのチャネル比較 生茶が出てきたとき、伊藤園は二つのうちどちらを重視するか ■Day5 日本の鉄鋼業界のケース 日本鋼管(JFEの前身)は99年にどういう経営判断をすべきか、というもの 合併すべき?すべきとしたら、それはなぜ? 当時の経営課題って何? ついに後半戦です。いままでの知識を総動員して課題に取り組む必要あり。が、いざ設問を前にすると、設問に答えてしまうという罠に陥ってしまいます。大事なのは設問に答えることではなく、経営者の疑似体験なのだから、自分で経営課題を設定して取り組まないといけないのにね。そこが疑似体験の難しいところではあるんですが、それでも他の方の意見や講師の方の指摘を受けて、少しずつ自分の考えが深まっていることを感じています。前よりもだいぶフレームワークは自然に使えるようになってきたし。それがはじめの一歩であるんですが。 自分の中で、2年後にすこし大きな決断をするということを決めたので、来年1年間でどれだけインプットできるかが勝負になります。ちょっと厳しいくらいにつめこんでもいいかもしれません。なんだかんだ海にもいくだろうし。来年は20周年同窓会はないから準備もないので年末も余裕あるでしょう。どこかで2科目とるくらいでいいかもしれん。 2013年の理想的な履修計画はこんな漢字か。 1Q ・なし(TOEICあげないと。あとKEIO MCCでプロマネ) 2Q ・アカウンティング基礎 3Q ・ビジネス定量分析 ・(人材系(名前忘れた…)) 4Q  ・ファイナンス基礎? あれ以外とこんなもんだっけ。2013年中に基礎は全部取れちゃうな。。 2Qで会社の海外カンファ派遣に応募しようかと思うので、今のうちに探さないと。どうせならeコマースがいいな。ガチガチのエンジニア系だときいてもわからん。あとできるなら近場がいい。アジアとか。正直ソウルとかでいいです。友達と行くわけじゃないし。 Day4,5の内容を振り返ると、日本企業でもある時期を切り取ってみると、戦略、マーケ的に大成功した企業が結構あるんだなーというのが正直な感想です。ITの世界にいると、グーグルだアップルだっていう海外礼賛か、スタートアップだ学生起業だリーンだっていう判官びいき的な小さいも

マーケティング・経営戦略基礎Day2終了

先週末はDay2でした。バリューチェーン分析が主なトピック。 バリューチェーンを分析する前にPEST分析や5F分析をやって 、KSFを出しておくべきだったんですが、それをやってなかった。 。後から考えればなぜやっていない、という感じなんですが、予習の段階で図を作ろうと思うと手が止まってしまうんですよね。なぜだろう。とりあえず手を動かすべきなのに。 まず紙に書くべきか。 クラス内ではらでぃっしゅぼーやとオイシックスのバリューチェー ンを分析。 バリューチェーンって、生産とか販売とかの個別の要素でよしあしを計るようなイメージがあったけど、 そうではないことがわかりました。あくまでつながり、全体としてどういう強みができているのか? という視点で考えないといけない。 よく考えたらそうなんだけど、 いざやれといわれるとできないんだよなー。やっぱりこういうのは技術、技なんだなと思う。 とにかく練習するしかない。そして全体練習だけではぜんぜん足りないので、 個人練習をたくさんやっていくしかない。 これで経営戦略だけのクラスは終わり、次回からはマーケに入ります。まだまだぜんぜんできてない!という印象なのですが、時間は止まらないので振り返った結果を次の予習に活かすしかないです。しっかり外部環境分析からはじめて市場、競合分析に落としていく。。。愚直にやった人が伸びるとクリシンのときに言われた気がするので、今こそ実行する時だ。 Day2が終わった後は丸の内に移動して丸ビルへ。名古屋商科大学のMBAを見に行きました。個別相談的な。授業を見学もさせてもらったけど、年齢層はかなり高め。若くて30前半という印象。また割りとアカデミックな感じかな?印象なので当てはまらないかもしれないけど。。GMSは正式なMBAではないので、この雰囲気と比べるのは適切ではないと思うけど、グロービスのMBAと比べると雰囲気はどうなんだろうと思いました。一度単科で確かめる必要がありそう。 しかし名古屋商科大のMBAはなかなかよさそう。特に海外の有名MBAコースに最短1週間から留学できるというのがいい。今の職場は割りと休みがもらえるし、英語力的には問題ない(TOEIC750らしい)ので、これはぜひチャレンジしてみたいところ。また外資系企業から見ると、外部機関の認証があるかど