メディアで借りていた『ザ・ゴール2 思考プロセス』を読み終わった。小説なので3日くらいで読了。前作も読んでいたので内容はなんとなく頭に残っていたが、こっちの方が「思考プロセス」ということで応用が利く感じ。様々なことに思考ツリーを当てはめていく(前作は工場という製造現場の話のみ)ので、こちらとしても理解しやすかった。
ゆとりでやっているのもまさしく「思考ツリー」。これを使って中高にまつわる問題点を解消しようという取り組みだ。ただ、中高生にはこの思考ツリーを教えていない上に、抽象的な思考自体にあまり慣れていない。問題点を見て、単純に答えを出そうとする。「バスの列が乱れるから、さくをつくろう」とか。でもバスの列がなぜ乱れるかという理由がわからなければ、本当に乱れがなおることはない。それに、そもそも「答え」があるという考えから脱却しなければならない。答えなんかない。自分でベターな策を講じるしかない。そのためにはスキのないロジックで武装する必要がある。思考ツリーはその助けになるだろうけど、あと2回で教えられるかな…
「答えのない問い」に取り組むことが難しいのは中高生に限ったことではないけど。大学生だって難しい。むしろ受験などで答えのある課題に取り組みすぎたことで、答えのない課題を前にすると何もできない人もいる。皆の意見を調整し、ロジックを戦わせ、最善と思われる策をブラッシュアップしていくというプロセスは骨が折れる。でも、全てを黙らせる「答え」というものが存在しない以上、これをやる以外に方法はない。部活でもそう。短絡的な発想に陥ることなく、本質的な問題を徹底的に突き詰める姿勢を崩してはならない。
入部してからこの姿勢は崩さなかったように思うけど、もっと味方を増やす力を身につけておけばよかったかな。孤独に強くなったのはいいことだけど、一人でできることには限界があるから。もとから孤独を恐れない性格のような気もするけど…
とりあえず、自分の考えを理解してくれる後輩たちが増えたのは本当に嬉しい限り。もし下の学年にそういう仲間がいなかったら、僕もどうなっていたかわからない。
↑安いしぜひ読むべき。1600円くらい。
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