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全国に出ます

チームが全日本大会に出場できることになった。1年から数えて7シーズン目でようやくここまでたどり着いたという感じ。自分がわずかながらも力になり始めたのが2年の春(副務・委員長補佐的な)からなので、それから数えても丸2年かかったことになる。

この優勝は現在のチームの実力ももちろんだけど、運もかなり味方になった。早稲田のエースがおらず、法政・明治のエースは不調だった。立教のエースも乱調。今までこういう状況はなかっただけに、余計に「神風が吹いた」という印象を受けるが、このようなことが起こるのも、やはり実力に含まれるのだろう。偶然とは思わないが、運命だとは思う。

部員が増えたので、試合に出る・ベンチに入る選手の方が少ないし、マネージャーに関してもベンチ入りできるのは毎試合1人だけ。大所帯でいかにモチベーションを上げ、一つの目標に意識を集約させるかは永遠のテーマである。もちろん全員を順番にベンチ入りさせるなんてことはできない。そうすれば努力するインセンティブが失われ、競争がなくなってしまうからだ。問題なのは競争の結果生まれた敗者にどう対処するか。これは処遇の問題というより、意識改革の問題だと思う。

競争の結果負けるのは、可能性として当然起こりうる。このような競技スポーツにおいて、「負ける」ことを受け入れられないのなら、体育会のような組織に入るべきではない。本来体育会は、ベンチ入りが偉く、ベンチ外は人間以下という図式ではなく、一つの目標を様々な役割で達成していく、という図式で捉えるのが正しいと思う(そうでなくてはレギュラーしか部に残らないから)。だから部には多様な役割がなくてはならないし、それを認める土壌がなくてはならない。選手で活躍することを目指して入部してはいるが、実際それを達成できるのは一握り。社会でも一緒。だからこそ、組織で目標を達成し、高いパフォーマンスを発揮するためには、皆が同じ役割を目指してはいけないと思う。難しいことではあるけど、難しいからと言って避けては通れない。避けていたら、結局引退するときになって思うのだ。「僕は・わたしは結局この部で何を学んだのだろう?」

小熊英二先生曰く、明治政府の定めた学制とは「優秀な国民(兵隊)を養成するためのもの」だという。特に大学は「官僚・学者・科学者・教師・歴史編纂を行う人材を育成する場」であり、完全なる職業訓練所だったということだ。大学4年分の学費とその間働いていれば稼げたはずの給料以上にリターンがあると思っているから今大学にいるわけで、僕の4年間もそれだけのリターンがなければ無駄だということになる。この観点から部活を捉えるとどうなるか?

「社会に出てからの不条理に対処する能力と処世術を身に着ける場所」だと言える。そもそもプロ選手になるわけでもないのにスポーツに時間をかけていることがおかしい(昔は体育なので、強い兵隊をつくるためだったわけだが…)。だとしたら何のためにやっているのか?当然、社会に出てから稼ぐのに必要な力を身につけるためである。レギュラーになれない、理不尽な仕打ちが多い。こうしたことに上手く対処(ストレスコーピング)する力をつけること。どんな環境でも力を発揮する訓練をすること。常に全力を出す癖をつけること。これが部活の役割だと思っている。

ていうか何をやっていたとしても、社会に出てどう役立てるかという視点がなければ全て無駄になる気がするんですけどね…

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