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一言から派生したあれこれ

今日後輩(といっても僕はあまり後輩という認識はしていないが)と話していて、「この部は野球をするところではない。優勝を目指すところである」というのがポンと口をついて出てきて、ハッとした。自分の中でこの思いはずっとあったけど、このように洗練されたセンテンスで出てきたのは初めてだったから。野球選手としてレギュラー争いに明け暮れることを目的・ゴールとするのではなく、優勝という大目標があって、自分はどのような形で貢献していくかを探っていく。これが準硬式野球部なのではないかということを、自分でも意識しないうちに口が勝手に出していたのだ。

このセンテンスは自分で言うのもなんだけど、よくできていると思う。もちろんソッカー部や水泳部など、あらゆる体育会にあてはまるだろう。競技はあくまで優勝のための手段にすぎない。選手は役割の一つに過ぎない。トレーナーもマネージャーも控え選手も、等しく優勝のために力を発揮する同士であるということがよくわかる。

ただこれを実際に行うためには、レギュラー側/それ以外 双方に意識改革が必要になる。レギュラー側は、自らは競争を勝ち抜いたエリートであるという意識を捨て、単にレギュラーという役割を与えられたに過ぎないということを自覚しなければならない(それは競争の結果勝ち取ったものだとしても)。レギュラーは応援やデータ収集より上ということはない。こうした意識があるうちは、非レギュラーの人間から尊敬や信頼を得ることはできず、足の引っ張り合いが発生する。それ以外は、無気力さを排除し、自分ができることを徹底的に行わなくてはならない。レギュラーになれなかったのは結果として受け入れ、次に何ができるか考えるべきだ。レギュラーになれないのは恥ではないし、いつまでもそれが傷になるのなら辞めてサークルを立ち上げればよい。

ここまではわかりやすい。これだけなら割と簡単にまとまり、良いチームの道筋も見えやすい。

一番難しいのは女子マネージャーなどのスタッフ(女子スタッフ)だろう。そもそも男子は選手を目指して入ってくるから、男女で部に対するモチベーション・目指す方向性が違う。僕も女子マネージャーをやりたいという人の心理はよくわからない(ずっとヒアリングはしているが、今ひとつ掴みきれない)が、選手を支えたいという気持ちがあるのは事実らしい。しかし、そこで「もっとこうした方が効率が上がる。」「これは明らかに非効率的。無駄。」というような疑問を持つ人は意外と少ない。。様な気がする。いや、気がついているのかもしれないけど、表に出てこない。。様な気がする。

せっかく選手とは違う立場なのだから、その視点からの観察ができるはず。部の目標は優勝であり、自分たちの満足感・やりがいのためではない。優勝のために自分たちの仕事はこのままでよいのか、部はこのままでよいのか、ということをもっと感じ、上にあげて欲しい。

こういうことは勇気がいるし、何より面倒だし、軋轢を生むからストレスがかかる。それがわかっているから何もしないというのなら、その気持ちはわかる。でも変えないことでもリスクはある。動かないことはノーリスクではない。動くことによるリスクとは違う形でリスクは必ず生まれている。

動けないのなら、それは何を恐れているのだろう。失敗したときのことだろうか。自分が批判されることだろうか。では、僕らが目指していることは何か?目標から省みて、仮に失敗したとしても、その行動はそんなに批判されるべきことなのか?

僕は嫌いなことが多い。命令されることが嫌い。筋の通っていないことが嫌い。理詰めでないことが嫌い。根拠のないことが嫌い。無駄が嫌い。つまらないことが嫌い。古いことが嫌い。歴史・伝統と言われて正当化されている習慣が嫌い、等々。準硬式に残っていたこういう悪しき事柄は、入部したときからいつか必ずぶっ壊してやると思っていた。ぶっ壊したものもあるし、まだ残っているものもあるけど、目標は「優勝」であり、それに関係ないことは全て壊してやる!誰にも文句は言わせない!と思っていたので、今考えれば他人の批判とか一切考えない行動を結構取っていた。もちろんそのおかげで衝突は多かったし、同学年とはあまり話さなかったけど、自分の考えを理解してくれる人が増えてきて、正しかったと思えるようになった。この行動はリスクを伴っただろう。でも、目標を実現するためのリスクを取らないで、一体どんなリスクを取るというのか?怖がっていたら何も始まらない。批判だって受けて立つ。だってそれが僕のポリシーだから。

優しさを失わないでくれ。弱いものをいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを忘れないでくれ。たとえその気持ちが何百回裏切られようと。」

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