人の話を聞くというのは本当に難しい…。自分ではしっかり聞いているようでも、本当に相手が言いたいことを聞き出せているのかどうかはまだまだ疑わしい。自分を振り返ってみても、そう簡単には本音を言いたくないという気持ちがあるので、今の自分はまだまだ相手の信頼に足る人間ではないのかもしれない。もちろん、ここで止めたら何もならないから続けるのは当たり前だが、問題なのは当人に話を聞いてアドバイスするだけでは、根本的な問題解決にならないということだ。
たしかに当人に対しては、世の中に対する見方だとか考え方をシフトチェンジさせるようにアドバイスすることで、余計なストレスを感じたり、悲観したりする機会を減らすことができるだろう。しかし今の僕の立場だとそれだけではいけない。4年生として、部の問題解決に取り組まなければ、結局悩んでいる当人に泣き寝入りしろと言っているのと変わらない。
今回の問題は、一つの部に男女がいるということが引き起こしている。男性が選手、女性がスタッフというかかわり方は、正直言って非常にやりにくい。特に女性側にとって。どうしたって妬み、やっかみの心理が出てくるし、同じ苦労をした仲間という意識・連帯感を持ちにくい立場だからだ。それは今回話を聞いて見なければ、認識することがなかった。
思い返してみると、僕はかつて女子マネの仕事をもっと良いものにしようとして、挫折した記憶がある。これは結構ショックだったのだが、今考えると彼女らは部活にたいして選手ほど熱意があったわけではなく、選手と同じ水準の熱意を持って改善を行おうという気はなかったのだ(もちろん仕事はきちんとしてくれたのだが、それは関係ない)。 問題なのは、今までの女子マネは部活が優先順位の一番ではなかったということだ。しかし、今は一番の人が出てきている。だから問題が起こっている。
個人的な意見を言えば、今の上級生マネは保身的になりすぎた。マネージャーの数が多いから制限するなんていうのは、とんだ思い上がりだ。なぜあなたにそんな権利があるのか。数が多いのなら、貢献度の低い人間からカットされるべきではないか。それをしないで入り口だけ閉めるのは、自分達の既得権益を守りたいという官僚的思考以外の何者でもない。
選手達は皆競争している。マネージャーも競争関係にあるべきだ。自分の仕事が奪われるから能力のある人間を排除しようとするのは、独占禁止法違反だ。FCに見切り販売を認めないセブンイレブン側の言い訳「価格競争に巻き込まれるから」を思い起こさせる。
競争が嫌なら野球部を去れ。そこで生き残るためには、自分だけの価値を作り出せ。自分だけの価値を生み出そうとしている人を目の前にして、恐怖に慄いているだけだと知れ。
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