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ゆとりの時間が終わりました

今日でゆとりの時間「環境デザイン論」が終了。全8回というシリーズだったが、途中旅行週間をはさんだのと、開始前の準備期間を含めると、結局3ヶ月くらいかかったのだろうか。この企画がリーダーから出たときはまだ3月だから就職活動中で、内定も出ていなかったけど、絶対にやりたいと思った。今思うと、あの時の自分にこう言ってやりたい。「ほんとナイス」と。やっぱり自分がほんとにやりたいことって理屈じゃないんだね。直感的にわかる。もちろんその直観が働くために、今までの野球部での経験があったのだと思う。嫌なことでもやるという。

環境デザイン論を通じて学んだ大切なことは大きく分けて4つ。
①最初に「何が目的なのか」「何を提供するのか」というグランドデザインを描く。
②その後「毎回の授業では何を与えるか」「具体的に何をするのか」という各論に落とし込む。
③毎回必ずレビューし、反省と改善を繰り返して次につなげる。
④ファシリテーターとして、生徒たちを良い方向に誘導する。しかし話しすぎず、黙りすぎず。
どれも当然といえば当然だけど、それがきちんとできたのが今回の素晴らしい点だと思う。当たり前のことがなかなかできないから難しいのだ。

グランドデザインをきっちり描くことは、実は非常に難しい。抽象的な話になるので、さっさと具体的な話に行きがちだが、ここをしっかりつめないと、具体案を考える際に「拠り所」となるものがないので、具体案がブレまくりになってしまうのだ。今回はまず目標として「後輩に一番勧めたくなる授業にする」というのがあり、それを実現するために「デザインメソッドを学び、世の中をデザインの視点から見て問題発見・解決を行う」(リーダーの言葉ではないけど…)授業にした。「問題発見・解決を体験してほしい→そのためには世の中のものごとに潜む"理由"を知って欲しい→そのためにはデザインメソッドが必要だ」という感じで、ロジックツリーがしっかりしていたからこそ、その後につくる各論がブレなかったのだと思う。ここはグランドデザインを描いたリーダーの力が本当に素晴らしかった。感謝。。

各論に関してもリーダーがおおもとをきっちりつくってくれたので、僕らは意見を出し合うくらいしかできなかったのだけど、やはりどのメンバーも目的をきっちり理解して、良い意見をどんどん出してくれる。遠慮しないかわりに発言に責任を持っているから、毎回日曜日は緊張感を持っていられた。これがなくなってしまうのは淋しいな… その週の反省を含めたMTGを日曜日にやったのもよかった。反省によっては次の内容を変更したりもしたし、その柔軟性が良い結果につながったのでは。

ある意味で一番難しかったのはファシリテーターとしての振る舞いかも。フレームを何も知らない相手に「さあ考えましょう」といってもダメだし、かといって「これが問題だ。なぜなら~だからだ。」てな感じで1から10まで説明してもダメ。必要な知識は教えつつ、でも考える余地をしっかり残さなければならないというのは、意外に難しい。。そして中高生の場合、大学生と違っていい感じの反応が返ってこないことがわかった。わかっているのかわかっていないのかわからないのだ。ブスっとしてたりするし、かと言って不満なわけでもないという…。自分もそんなだったなと思いつつ、やはり反応を見ながら話をする立場としては、反応が薄いというのは非常に困った。でもそこで挫折していてはダメで、手を変え品を変え反応が出るまでやる。中高生はこっちが本気かどうか、本物かどうか見極めているのだ。8回かかったけど、なんとか上手くいったのではないかなと思う。

僕の場合、今回は2つのロールモデルを使い分けた。明るく、人の話は全て褒めるAと、明るいし人の話は聞くが、クリティカルな方向に誘導するBという2つだ。ゆとりの前半やアイディアが出ないときはAを使い、アイディアを深め、結論をだしに行くときはBを使った。Possible Selvesとしてはまだまだだけど、今回のゆとりで自分なりにPossible Selvesの実践ができたのはよかった。

そして何より、中高生から学ぶことが本当に大きかった。部活に真剣であること。自分に真剣であること。妥協しないこと。一途であること。まだ石を砕いただけで削っていない、とがりまくった彫刻みたいな、荒々しいけど美しい姿に、自分もまだまだ学ぶことがあると思い知らされた。

もちろん一番感謝しなければならないのは、今回参加させてくれたリーダー。そして一緒にやってたメンバーの皆さんです。あと先生。本当にありがとうございます。

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