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雑記

内定先の社長の著作を読了。サイバーエージェントの説明会時にもらった藤田晋さんのものは物語だったけど、これは物語ではなかった。しかし藤田さんと比べ、とんでもなく意志が強くて頭がいいんだなということが伝わってきた。藤田さんが意志が弱くて頭が悪いということではなくて、サイバー本の場合、人間・藤田晋の赤裸々な半生だったり、自分の夢やその挫折、苦悩の方にスポットライトが当たっていたせいでそれが見えにくかったということ。そういうものをそぎ落とした形の本を出しているというところに、2人の個性の違いが出ているのだなと思った。

藤田さんも若いし格好いいし(説明会&GDの日に生で拝見)、社員も若くて明るくて入りたいと思ったけど、いかんせんその時はまだ就職活動ってもんがよくわかってなかったからな~。あのゲームのルールに本当に気づいたのは4月になって高橋俊介先生の授業を聞き始めてからだから、まあ間に合わなかったともいえるんだけど。

話は変わって、こういう「創始者」の著作を読むのは面白い。リーダーとしてどうあるべきかをその人なりに解釈しているし、起業から発展までの経緯が追体験できる(こともある)し、ビジネス哲学が学べる(こともある)。ようするに、「個」から「組織」になるにはどんなものが必要なのか・どんなものを大切にしている人がそれに成功するのか、ということがわかるということで、面白いと思う。

『なぜあなたがリーダーなのか?』にも書いてあったことだけど、やはりリーダーは自分の個性を知り、それに基づいて行動しなければならない。自分以外の誰かになろうとしてはならないということは真理らしい。他の誰でもない自分とはどのような人物かということを知り、その人物は何を欲しており、何を目指せと言っているのかを知ることが、リーダーの第一歩ということだ。藤田さんも内定先の社長にしろ、自分の理想を持っており、それが揺らいだことはない。その理想が他人から見てどうかということは問題ではないのだ。それはいずれ市場が判断することだから(修正は必要だけど)。

自分の経験できることには限界があるから、本の力を借りて疑似体験をするのは意味がある。しかし企業本はどうしても企業のことしか書いていない(当たり前だが)。僕は今、部活についての知見が欲しい。それもホッケー部や競争部のように「男子部・女子部」が分かれているものではなく、野球部や蹴球部のように「男子が選手で女子がスタッフ」といういびつな構造の部活だ。こういう組織って、部活以外に例があるのだろうか。

企業で言えば、「フロントオフィスが男でバックオフィスが女」ということだろうか。もちろん昔の企業だったら「総合職が男で一般職が女」という分類はあっただろう。「男は外で働き、女は家庭を守る」という家制度の発想からだ。しかしこれは企業が目的を追求していく上で必ずしも効果的な配置ではないということに気がつき始め、色々な要因はあるが徐々に解消に向かっている。少なくとも理論上・建前上は、会社で働く上では男と女で仕事力に差はないという認識があるはずだ。だから女性も総合職を当たり前のように目指す。でも部活の場合、なぜいつまでたっても「女子マネージャー」という役割が残り続けるのだろう。

もっともっと考えなくてはならないけど、今の段階では「女性に女子マネージャーという役割へのWantsがあるから」ではないかと考えている。高校までやっていたスポーツで、大学ではマネージャーというのならわかる。しかし高校までサッカーをやっていて、大学でラグビーのマネージャーをやりたいというのは、もうWantsが潜在的にあるのだとしか思えない。そこら辺が男にはない感情なのかな。僕は高校まで野球をやっていたけど、だからといって大学から相撲部のマネージャーになろうとは思わない。いくら相撲部の選手達が一生懸命練習し、その真摯さ・必死さに心打たれたとしても、それはどこも一緒だし、そんなことでその部に身をささげようとは思わない。大学で男子マネージャーになった人を知っているが、皆自分が続けていた競技か、縁のあった競技でマネをやっている。少なくとも、「その競技が好きだから」という理由でいきなり入部しマネになった人はいない。

この感情が女子マネージャーという存在を生む要因の一つなのだと思う。別にこれを批判するつもりはない。「その競技が好き」という理由だけで飛び込めるのは、男から見れば驚きなだけ。それだけでマネという下支えポジションにつけるという思い切りの良さには感心してしまう。ただ、当の女子マネ自身にその自覚があんまりないような気はする。なんで自分がマネージャーになったのかという。

何の縁もない競技に飛び込んだくらいだから、天啓が来たとかそんなレベルの理由になっても仕方ないとは思う。でもマネージャーになったということは、自分に潜在的なWantsがあったということだろう。なんだかんだ辞めないで残っているわけだし。でも自分ではそういうポジションは向いてないとか、違和感を覚えていたりもする。しかしその違和感は果たして当たっているのか?意識化できてる考え(将来は総合職として海外でバリバリ働きたい!みたいな)と潜在的な思い(マネージャーになったという事実)の間で整合性が取れていないことに対する違和感ではないのか?

女性には人生の選択肢が沢山ある。その分悩むことが多いのかもしれない。

男はほぼ一つしかないから楽かも。「働かざるもの食うべからず。」

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