昨日のカンブリア宮殿に登場したエビナ電化工業の海老名信緒さん。慶應の理工学部の院を出て親の会社を継ぎ、めっきという地味な作業を超ハイテク技術で変えてしまった人らしい。高度なめっきしか引き受けないことで今の地位を築き上げてきたという…もちろんそれを支えたのは高度な技術があったからこそ。
この人がめっき会社の社長だということを知らなかったら、マッキンゼーやBCGのパートナーが話をしているのかと思うくらい、論理的で先を見据えた話をされていた。めっきが自動車産業で完結している中、アメリカで起こりつつあるパソコン需要にいち早く取り組んで世界を制した人だからこそ、このような話ができるのだろう。世界を見れたということ、そのような立場にいたということ、やはりナンバーワンになるためには、この2つを経験しないことには始まらない。次の市場を捉えるためには外の世界で何が起こっているのか知らねばならないし、そのような危機感や感受性を養うためには大きな責任が伴う立場についていないと駄目。しょせんヒラではヒラ並みの危機感しか持ちようがないというのは、自分の経験上よくわかっている。
女性をメインで採用する理由も非常に面白かった。理系男子で優秀な人は皆大企業に行ってしまう。しかし女性は優秀な人が大企業に落とされるので、エビナ電化を受けてくれるのだという。だから受ける人を男女別に見ると、圧倒的に女性の方が優秀なんだとか。そんな優秀な女性が結婚で退職しないように、結婚したら相手の男性よりも給料を上げて、「どちらが働くべきかはっきりさせる」のだという。こんなに明快な答えを出してくる海老名さんはすごい。案としては出せるのかもしれないけど、実行してるのはここくらいか?組織はトップで決まると改めて思い知らされた。
そして明日から全日本大会へ出場するため佐賀に行ってきます。いつまでいられるかわからないけど、3日で帰ることのないようにしたい。
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