1. 前原国土交通大臣の「羽田空港ハブ化」発言に対する諸々の反応
森田健作しかり、今日の朝日新聞の天声人語しかり、反発するのはいいけどどれも感情論。「地方をいじめるな」「成田闘争という流血の歴史を経てつくっておきながら、今になってさよならとは」彼らは人をイライラさせる天才なのだろうか。僕も空港とか航空については詳しくないけど、二つの批判が的外れだということくらいはわかります。
その森田健作は前原大臣と会ってころっと態度を変えた。しょせん役者が違いますね。天声人語は論外。過去の歴史がどうあれ、先のことを考えて計画を立てるのがリーダーでしょ。だいたい成田闘争は住民運動が学生運動のはけ口に利用されたという色が強いらしいじゃないですか。そんなもん気にしてたら何もできません。成田闘争が問題になるなら、64年前に原爆を落とした国と同盟を組み、日本を代表する企業が一番売り上げている地域がその敵国という状態はどうなんですか。ダメでしょう。その論理ならね。
2. イーグルスに対する野村監督の批判
球団側のことは一切置いておきます。野村監督はやっぱり嫌われる人なのではないですか。週刊誌の見出しで「王はいいよな、孫正義がいる。長嶋は読売。俺には…」みたいなのがありましたけど、そういう状態にしたのは野村監督自身ではないですか。南海ホークス時代の師である鶴岡一人監督の葬儀に野村監督は出席しなかった。それを大澤啓二が厳しく非難したというのは有名です。再生工場と呼ばれた手腕もありましょうが、ヤクルト時代には石井一久、伊藤智仁、川崎健次郎、高津臣吾などの名投手がいたし、何より古田がいた(古田を見出した実績は間違いなく野村監督のものでしょうが、その後の成長は間違いなく彼自身のものでしょう)。楽天にはWBC投手の岩隈、田中がいる。でも阪神のころはそういう大投手がいなかった。結局のところ、投手がいるかいないかで野村監督の成績は大きく左右されています。逆に言えば、誰が監督をしようと投手陣がしっかりしていればある程度は勝てるということ。メジャーリーグで理想とされる監督を評して「プッシュボタン・マネージャー」と呼ばれるゆえんです。
野村監督の時に2位になったのだから、野村監督が楽天を強くしたのかもしれない。でも2位というのは、野村監督でなければ不可能なのか。それは違うでしょう。だって阪神は星野監督の時に優勝したのだから。だから星野監督を連れて来いというわけではありませんよ。
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