明日運命の明治戦です。負ければ2位。勝てば優勝に望みをつなげます。2位でもすごいことだけど、1位か2位なら1位しかないですよね。
慣例どおりなら、明日負けたら皆の前で何か言わないといけないけど、なんというか、特に何も言うことはないです。大野豊さんみたいに「わが人生に一片の悔いなし!」とは言えないし、皆の前で言いたいことや伝えたいことがあるわけでもないです。ちょっと前は色々あったような気がしますけど、ここ1週間くらいでそんな思いもなくなりました。きっかけはあります。一応。
辛いことがあったと言っても、やっぱりここまで野球をやってこれたというのが奇跡なわけで。明日事故で死んでしまうかもしれないというのもそうだし、中学から慶應に入れなければ、大学に進学して真剣に野球に取り組むなんてこともできなかった。PL学園とか横浜高校で野球をやった大部分の人が、その後野球をやりたくてもやれないということを考えれば。そういう人たちが心の底からやりたいと願った真剣勝負の野球を、自分さえ望めば手に入れられる状況にいた僕はやはり幸せだと思ったのです。
でも悔いは残ります。選手としてもっとやれたのではないかということではなくて、最後の1年、どこか諦めてしまっていたんじゃないかと。良い先輩・良い4年生であろうということに意識が行き過ぎていたんじゃないか、いちプレイヤーとしてがむしゃらに頑張る姿勢を見せることに抵抗があったんじゃないか、後輩の面倒を見ていると自分に言い訳し、背中で語ることができていなかったのではないか。
何より、本当は選手として結果を残したかったのに、「チームのため」と言い聞かせてチーム優先で立ち回っていたことが心残りなのではないかと。
それだけは悔いが残る。でも幸いなことに、まだ取り返す時間が残っている。
コメント
コメントを投稿