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ブログを引用してみる:働くことについて

4月まで2週間程度になったところで、これから何年続くかわからない社会人生活に多少の慄きを感じてきたところ。2011年卒の就職活動も山場を向かえ、ツイッターでは「働くとは」関連の投稿が増えている様子。色んなところから引っ張られている中で、対極の投稿を二つ見つけたので置いておきたい。もうどちらも相当有名になって語りつくされている気もするが。



「仕事=人生」以外の価値観は認めないw。

前者はよく言えば「働くことを甘く見るな」、悪く言えば「社畜マンセー」。後者はよく言えば「今の日本的労働環境への真っ当な批判」、悪く言えば「鵜呑みにすると危険」。一長一短だと思うけど、後者が前者の批判という形になっているので(前者は後者からの批判に答えていない)、どちらかというと後者に分があるように読める気がする。ただどちらの言い分も最もだと思う。両方正解。少なくとも自分は両方正解だと思うし、両方を今後に活かしていきたいと感じた。

働いたことはないが、会社員としてキャリアをスタートするなら、まずは会社でうまく立ち回るのが仕事じゃないかと思う。自分の場合、会社に即貢献できるスキルがないわけだから、他のメンバーが「こいつといると面白い」と思ってくれるようにするのは大事なことではないかと思う。コミュニケーション能力の向上にもなるし、いずれその人たちが自分を守ってくれるかもしれない。そう上手くはいかないにしても。

ただしそれは純粋に自分のためであって、仕事が時間的に人生の大部分を占めるようになってくるのだから、そこで自分が不快にならないように、そして自分のやりやすいようにしていくためにどうするべきかという発想から来るもの。仕事は社会のためにあるのだから、会社や社会に貢献せよとか、世界を変えるために粉骨砕身しろとか上から言われるのは違和感がある。そういう会社に入ったとしても、人生の優先順位は人によって違うし、それが認められないのは不幸だと思う。給料をもらうのだから結果は出さなくてはならないけど、会社として掲げた目標(ミッションということが多いけど、民間の会社がミショナリーを自称するなんておこがましいと思う)に理解はしても、同化をする必要はないと感じている。

24時間しかないうち、9時から18時までの7.5時間は確実に仕事に消える。だからそこをいかに楽しくすごすか、という自分主体の発想は今後もしていくべきだと思う。そのために自分の力をつけていかなければならないということもわかる。だけど仕事はしょせん仕事。自分の代わりはいくらでもいる。総理大臣ですら1年で替わるのに、イチ民間企業のイチ社員の代わりがいないなんてことはない。だいたい代わりがいなかったら休めないから困る。

誰もが仕事で自己実現を図る必要はないし、やりたい仕事があるわけではない。嫌いな仕事や環境でもうまくやるコツを見つけたり、やりたい仕事がわからなくても人生を楽しむための方法を探すことが、今後の人生ではとても大事なことのように思うけど、なんだか世の中には仕事で成功を目指さない奴は敗北者であるかのように謡う文言で溢れている。

世の中にはあれがやりたい、これがやりたいと思わない人もいる。そういう人でも毎日が幸せだと感じていたりする。そういう人から学ぶ方が、辛い世界で生きるには役に立つのかもしれない。

コメント

  1. 入社が近くなって不安が募るね。
    とりあえず、パワポとエクセルとワードを入社前に使えるようになりたい。。。

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