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終わりのない生活

卒業式が終わり、大学や中高の仲間が少しずつ引越しを始めている。既に地方へ飛ぶことが決まっている人もいるし、関東ではあるけれど、合宿所や寮に入る人もいる。僕は今のところ実家から通えるので引っ越さないが、いつ転勤を言い渡されるかわからない。しかもそれは拒否できない(拒否はできるが、したら食っていけない)。まだ終わるわけにはいかない以上、しばらくは我慢の時期になるでしょう。

高校や大学を振り返ってみて、これからの生活との違いを見出そうとすると、明確な相違点が一つあります。いつ終わるかわからないことです。1年後にクビを言い渡されるかもしれないし、30年くらい勤められるかもしれない。しかしそれが今わかることはないし、予想することもできない。いつ終わるのかがわからないというのは、「自分が望まなくたって終わりは来る。だから思い切り勝負しよう。」というメンタルになりにくいですね。もちろん終わりは来るのですが、今まではその時期が明確に決まっていた。でも今度は違います。

大学1年から2年で感じていたような思いを、しばらくはまた感じ続けるのではないかと思います。明日も明後日も今日と同じような日なのではないかという憂鬱。永遠に今日がまわり続けているような感覚。何も変化しているように思えない。そんな気分になるのではないかと思います。しかも終わりは見えない。

「もし今日死ぬとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか」「一日いちにちを最後の日だと思って生きよう」みたいに言われることがあります。言いたいことはわかるのですが、本当にそれを実行したら、律儀に会社なんて行くわけがない。しょせん「明日もあさってもあることが前提で」今日のやるべきことをしっかりこなしたかどうかを問うているに過ぎない。死=期日を意識するのはプロアスリートや成功した起業家に多い特質(夢に日時を入れることを好む傾向。抽象的な夢より具体的な目標を好む傾向)らしいですが、誰もがそういう特質を持っているわけではない。期日までに何事か成し遂げたい、成さねばならぬと思っている人の考え方をそのままマネするのは、参考になりこそすれ、幸せになるかどうかはわからないと思います。

終わりはあるが、いつかはわからない。そんな混沌とした時間を生きるためには、坊さんの力でも借りるのが一番ではないかと思います。仏教は世界でも珍しく都市で生まれた宗教で、豊かな国の王子が生活を捨てて作り上げた体系です。現代人の悩みにも救いをもたらすものだと思うんです。といっても詳しくはないんだけど、伝来以来途絶えることのなかった仏教の歴史を見ると、きっと何かあるに違いないと感じてしまうのです。

入社前からこんな希望のないことを考えているなんて、まったく現代っ子も甚だしいね。

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