PanasonicがYahoo!と楽天と提携し、ネットができることを全面に打ち出したテレビをつくってくれるらしい。しかも2011年には出るとか。相当前から準備していたということか。ていうかテレビでネットは既につながるし、PCでテレビも観られるんだから別に驚くことではないけど、それを全面に押し出したことがすごいってことか。ネット通販に消極的な人をテレビ経由で取り込むために。
結局のところ、今のネット通販はPCと運命を共にしていることに限界がある。PCが全てクソとは思わないが、今のPCでできる大半のことはPCでやらなくてもいいことばかり。音楽をiPodに取り込んだり、ネット通販したり、ネット銀行で振込みしたり、YouTube見たり、全部PCのリモコンでできればそっちの方が楽だし、既にできそうな気がする。キーボードがどうしても必要なら、ワイヤレスのを使えばいい。OSがどうたらって問題があるのかもしれないけど、普通の人はWordもExcelも使わない。そして直感的な操作(笑)も別にいらない。まあどういう機能が必要かってのは、テレビで提供するサービスの特徴をもう一度考え直して実装すればいい。
楽天市場とかYahoo!ショッピングをそのままテレビでやるとすれば、ジャパネットたかたやショップチャンネルに負ける。ネットショッピングは受身の消費者に買わせる売り方を知らないから。ポイントとかそういうのじゃ受身の人は動かない。「何かいいかも」と思わせる方法を確立しなければテレビを活かせない。
楽天もYahoo!も日本ではかなり成功したビジネスモデルを持っているけど、海外では既に同じやり方をしている企業は沢山ある。タオバオもそう。Amazon.comはモデルが違うけど、ネットショッピングでは巨大な相手。ネットだけじゃライバルが多すぎるし、いつひっくり返されるかわからない。ネットショッピングを利用するユーザーは自分でものを探せる人たちだから、変わり身の早さはすさまじい。
だからテレビショッピングを日本で確立させないと世界でも負ける。全個人消費の中でECの占める割合なんて吹けば飛ぶようなもの。大資本が本気になれば1年分の売上高と同じくらいの投資をして参入してくる。住友商事がジュピターの筆頭株主であるために投資した額は3000億円だそうな。そういう異業種のプレーヤーも日本にはゴロゴロいる。ネットの世界で1位だなんだと言っているのは、あまりにも危ないことなんだな。
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