ソーシャルネットワークを観てきました。
本当は今日観るつもりはなく、予定されてた日本サムスンとの草野球が雪で中止になったのでヒマになり、急遽見に行くことにしたのです。こういう時都心に近いのは素晴らしい。定期があるのも素晴らしい。社会人になってよかったと思います。
映画の内容ですが、非常に面白かったです。中にはあまり~な感想を持つ人もいるらしいのですが、僕は非常に面白く観れました。感じたことを忘れないように箇条書きにしておきます。
1.ザッカーバーグは一人で何でもできる。
2.ハーバードはまさしくgossip girlの世界。
3.アイディアだけの奴はビリオネアになれない。
4.単なるギークは結構得をしている(かも)。
5.ザッカーバーグとショーン・パーカーと同じ「クール」の感覚があるかどうか。
ザッカーバーグの技術レベルは「できる」とかそういうレベルじゃないですね。
そしてハーバード大学の社交界の描写。あれがアイビーリーグなんですよねきっと。留学生という立場では知ることができないんだろうなぁと思いながら見てました。全米の若者がハーバードを目指すのは、そこの教授陣が優秀とか研究レベルが高いとかそれ以上に、ああいうクラブに入ってコネクションをつくってエリート街道に乗ろうとするからなんでしょうね。
なんかニュースで「ハーバードに留学する日本人が減ってる!」とか言って嘆いてる人(その人はハーバード行ってなかったり)は、ハーバードのそういうクラブにこそ価値があるから行けといっているのか、単に日本でいう東大みたいなもんだから行けといっているだけなのか判断がつきかねます。でもそれに入れないんなら、リソースの半分も活かせてない気がします。慶應に入ったのにまったくOBと付き合いがないみたいなもんでしょう。慶應のつながり力はハンパじゃないですから。
映画だと、facebookのアイディアをもちかけたのはウィンクルボス兄弟たちってことになってましたが、実際にコーディングしてたのはザッカーバーグひとり。これはダメだなぁと痛烈に感じました。自分も身につまされる思いで観てました。数年エンジニエアやって企画立てる側になって、あとは人に仕事振って~と漠然と考えてましたけど(そういうキャリアパスが普通だと思っていたし)、それは大企業で仕事がある状態でしか可能じゃないと。ザッカーバーグたちみたいに少数でやってたら、目の前に仕事があったら自分でどこまで関われるかが勝負の分かれ目になってしまいます。その際、ITで何かをしようとしてるのに、自分はアイディア出して後はできあがるのを待つだけっていうのは、絶対によくないよなと思いました。それが可能なのは大企業だけだと。
映画後半ではco-founderがキレてザッカーバーグのPCをたたきつけるシーンがありますが、あの時点で既に大量の社員がいて、facebookの成長に携わってます。ああいう名もない人たちみたいに、伸びてて面白そうな会社・仕事に群がっている人たちは、今の時代は結構いいんじゃないかと感じました。絶対に仕事は面白いし。ただまあ、自分で創造性を発揮することはできないかもしれない(全てはザッカーバーグが決めるから)。だからそこで重宝されるのは、NYで広告のスポンサーを探しに行っちゃうような奴ではなく、CEOが忙しくてできない仕事を代わりにやってくれるような奴なんだろうなと。ホリエモンが『君オヤ』で言ってたみたいに、CEOのまさに片腕として動けるやつが、facebookみたいなところではいいのだろうなと思いました。
ただこの映画を通じて一番印象に残ったのは、ジャスティン・ティンバーレイク演じるショーン・パーカー。ナップスター創業者っていうことしか知らなかったけど、実物もあんなにぶっ飛んでるんですかね。でもパーカーしかりザッカーバーグしかり、全く新しいことを始める人は、共通の価値観とか美的感覚を持っているのだと感じました。「広告は入れるべきじゃない。クールじゃない。」ということで意見が一致したシーンはすごく印象深かったです。普通にビジネスを学んだ人ならまず考えることじゃないんですかね。広告を入れようって言うのは(実際今の日本のウェブサービスはほとんど広告費だし)。それをクールじゃない、10億$を目指せって言えるのは、新世代の価値観だなと思いました。
そして自分も同じ業界にいる以上、それを身に着けないといけないでしょう。僕がファイナルクラブに入ることは、恐らく10年はないだろうと思われるので。
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