地震により福島第一原発含め、火力発電所もダメになっていることから、東京でも計画停電が行われている。それに伴い、自分のいる会社でも節電という名目で、オフィス照明完全カット、18時退社徹底を実施している。天災という外圧によるものだけど、考え方を切り替える上ではいいきっかけになったと思う。こういう状況にならなければ、真剣に18時退社を行うための方法なんて考えることはないだろう。若くこれからもどんどん成長していこうという会社には仕事が山積みで、何もしなければずっと仕事をやっていられるからだ。でも結局、仕事が残っているというのを言い訳にして、効率を上げることをおろそかにしていた面があるのではないかと思う。だって皆残っているんだから、今聞く必要があるのか?という感じ。でも18時退社となれば、それより前に聞いておかざるを得ない。
日本マクドナルドは社長が原田さんになってから、18時退社を命令で徹底させたらしい。社員がサービス残業でもいいと言っても聞かなかったらしい。曰く「ファストフードはお客様に1分1秒を争うスピードでサービスを提供しているのだから、社員の働き方もそれに見合ったものでないといけない。」だそう。その考え方もすごいが、そこから「18時退社」というルールを導入するのがすごい。普通なら効率化した後で「じゃあもっと働け」となりそうなものだからね。原田さん自身が語っているが、ジョギングも自転車もドラム演奏も好きという趣味人だからこそ、社員もそういうのを楽しむ時間を持ってほしいとのこと。結果的にそういう人が、「コーヒー10時まで無料」「その券を駅で配る」というアイディアを思いつくのだとか。これを提案したのは原田社長自身らしい。社長が超優秀なプレーヤーというのはいいね。
今自分は18時退社ということで、研修時代に戻ったような生活になっているけど、仕事中のスピード感や緊張感は格段に増したと思う。強制的にこういう状況になったわけだけど、終わりの時間が決まっているというのは本当に効果抜群。しかも自分だけが意識しているわけじゃなく、皆がそうなので、相手が忙しくても「18時で帰らなきゃいけないんだから」という気持ちでごりごり聞くのに抵抗がない。相手もそう思っている(と思う)。
やっぱり大前研一の言った通り、人間は意識を変えてもだめで、環境かつきあう人を変えないと変わらない。自分の仕事の方法を変えたのは、意識ではなく環境の変化だったということ。
この状況をいかし、どんどん効率化させて多くの業務を経験しよう。
ただまあほかの会社の話を聞くと、停電で大して仕事もないのに残らされたりというところの方が多いらしい。自分の会社でもグループによっては全然関係なく仕事しているところもあるようだ。自分のところが18時退社をしているのは、ひとえに課長やGMの考えによるもの。本当にいいところに配属されたなとしみじみ感じる毎日。そういう先進的で、常識破りで、パワーのある上司の下でよかったと思う。
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