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不幸だ病

飛び石で平日なところに有給休暇をあてたおかげで、今年のGWは9連休になっています。そのおかげで、たまっていた本もけっこう読めたし、カヤックにもいけたし、見たかった映画にも行けたし、有意義な日々を送れています。同期には休めていない人もいるし、会社が違えばそもそも祝日も業務がある人がいることは知っていますが、それは会社が違うから仕方のないことです。そのことで文句を言われても筋違いというものです。

僕らの代は今年の4月で社会人2年目になっていますが、徐々に社会人に向いている人と向いていない人との差が見えてきた気がしています。まったく個人的な印象ですが、それほど外れているとは思いません。僕が思う「社会人に向いている人」とは、以下の2つができる人です。

1. 環境を客観視できる
2. 出来事に意味を与えられる

1.
自分の仕事内容、職場環境、待遇などを、周囲と比べてどうか、また過去の自分と比べてどうかというように考えられる能力は、意外と備わっていないようです。これがない人の典型的な思考として、「自分にふさわしい仕事ではない、くだらない、上司や同僚は馬鹿で無能だ、客が厄介だ」のように、自分が直面していることが世界で一番きついかのように考えてしまいます。そんなはずないにも関わらず。

2.
また1.ができないと自動的に2.もできないです。自分が世界で一番不幸だと思っている人に、自分が直面している状況に対して独自に意味を見いだす力があるはずないですから。「くだらない仕事だ」「ふざけた上司だ」で終わりです。そう思ったとしても、仕事も上司も変化しないんですがね。変えられるのは自分の考え方だけです。

自分の身の回りにあまりにも「不幸だ病」「仕事が大変だ病」が多いのでこのエントリを書きました。実際に大変なのかもしれませんが、自分の身の回りの人はたいてい超のつく優良企業におつとめなので、そこでの苦労などたかがしれています。労働時間がながくても、見返りとして高給と社会的ステータス、将来の地位が保証されているので、悪い話ではないはずです。それでも文句があるなら、自分は何を求めて今の会社にいるのか再考した方がいいのでしょう。

























まあ言わせてもらえば、文句言ってる奴らは学生時代に楽しいことしかしてなかったんだろ、ってことです。どんなに忙しくしてても、サークル活動で本当にきつい体験をできるとは思えない。たとえイラクやリビアにいったとしても(そんなやつはいなかったけど)。

体育会だからといって馬鹿にしているやつが多いけど、皆体育会の本当の強さを知らないです。うなされて真夜中に飛び起きる生活が何週間も続いたり、胃液が逆流したり、突然の虚脱感に襲われたり、頭が禿げたり、そのくらい追い込んで何かやったことのあるやつが他にいるか。自分がどんなに努力しても、絶対に舞台に立てないとわかっていながら、それでも努力し続けなければならない状況の辛さがわかるか。誰でも舞台に立てるなんてのは、たとえその過程にどんな苦労があったとしても、厳しいなんて言えないです。自分から見れば。

4年やって1打席しかもらえなかったやつは、今の打席を死にものぐるいでとりにいくんだよ。

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