スキップしてメイン コンテンツに移動

夏休み明けの仕事は辛い

いや本当に。仕事で辛いというより、休みが恋しくて辛い。体力的に無理と思ってやらなかったことも多かったが、なぜやらなかったんだろうという後悔が襲ってくる。来年の夏はもっと遊んでやろうと誓う。

しかし今週は新鮮な目で自分の仕事を見、感じることができた気がする。長くはなれていたせいか、浦島太郎的な感覚を味わっているのかもしれない。前からなんとなく感じてはいたが、うまく言葉にできなかっただけかもしれない。休みを経て変わるというのは、灰谷健次郎『兎の目』の女性教師を思い出させる。特に強く感じたのは以下4つ。

1. 知識より知恵が欲しい。
2. 報告、連絡、相談を要求するのはパワハラではないか?
3. 聖人君子はいない。
4. 大企業に行く学生はやはり優秀(多義的に)。


1. 開発をする上で、技術的な知識のなさで止まっていることも多いが、それ以上に、問題を解決する手段を知らないせいで止まっていることの方が多い。例えば、どうやっておかしなコードを見つけるのかということ。firebugでhtmlを展開していけばいいとか、とりあえずvar_dumpをおかしそうな変数で入れてみればいいとか、そういったこと。こういうのは研修では習わなかったけど、絶対に必要だろうと思う。というか1年前から思っていたらやはり現実になった。「なんとなく知っていて、手も微妙に動く」という状態より、「よくわかんないけど、手は動かせる」という状態になっていた方が「仕事」はできる。それじゃいけない時期はくるんだろうが、少なくとも今はそういう状態になりたい。車の仕組みを知らなくても運転はできる。

2. 何を知りたいのかは上司の方が知っているんだから、こっちに空気を読ませるよりそっちが聞いた方が早いと思うのは、学生気分が抜けていないのか。報告しろ、相談しろと言われても、何を言えばいいのかわからない。それより定期的に聞いてくれた方が、こっちも何をどういうタイミングで言えばいいのかわかり、そのうちお互いに幸せな状況になるのに、と思う。どうやら中国ではそうらしい。みんなそうなれ。

3. 会社をどう見るのかによるが、僕は会社は烏合の衆、寄り合い所帯だと思っている。そこには聖人君子は存在しないし、いても迷惑だと思う。だから皆が同じ方向を向いて、同じ気持ちで戦うなんてことは幻想で、腹の内では探り合い、騙し討ちの機会を狙っている。狐と狸の化かし合いが毎日繰り広げられている場所だと思っていれば、部下の使い方も、同僚との付き合い方も、上司との接し方も推して知るべし、という感じがする。ようするに、社内も気が抜けないってことだ。

4. 日曜日に高校野球部の仲間と飲んだ。彼らは一部上場企業に勤めているが、やはり皆優秀だ。具体的に言うと、
+将来を冷静に考えられる
+辛さに強い
+勉強ができる
この3つ。これは地頭の良さの他に、育ちの良さも関係しているのかもしれない。お坊ちゃんはひ弱と思われているが、奔放であるが故の伸びやかさを持つ人たちもいる。卑屈さがないぶん強いのだ。彼らはそういう人種なのだろう。
自分がいる会社は大きいが若いので、いろいろな学生が入ってくる。その中には強い個性を持つものもいるが、それが仇となる人もいる。ハッタリをかまして来たと思われる人もいる。どうやら会社というのは伝統企業であれベンチャーであれ、そういう人には生きづらいものらしい。辛さに耐えなければならないときもあるし、勉強しなければいけないときもある。AKB48やKARAを短期で覚え、酒席で披露しなければならないときもある(自分はやっていないが)。そういう時にできるかどうか。やるか、やらないか。自分の将来を見据えていなければ正しい答えは出せない。当然のように答えを出せる彼らは、やはり優秀なんだなと感じた。

コメント

このブログの人気の投稿

グロービス(GMS) クリティカルシンキング Day5

クリシンのDay5が終了。Day4のレポートを振り返ってみると、自分の考え方にいくつか欠点があるので備忘録として書き残しておこう。かなり簡略化しています。 ■間違えたこと(勘違い、思い込み) 具体策まで提案するんだと思っていたこと ■ できなかったこと 社長は何を知りたいか?という視点 社長のものごとの判断軸 ■なぜできなかったのか? 社長への提案=ビジネスプランみたいなものだと思っていたから(それしか知らなかった) 情報から何が言えるかを考えて、まず枠組みから考えることをしなかったから(ダメダメ) 社長がどういう判断軸で物事を決めていくのか、というのがわからないから(経験不足?) 社会人生活も3年目に突入したわけですが、仕事も割とできるようになったかと思ってきたわけですが、社長視点でものを考えたことなんてなく(やってたつもりでもしょせんは床屋談義の域を出ない)、それがダイレクトに結果に現れている、という気がします。社長はおろか課長とも一緒に仕事なんてしないので、どういう判断軸で仕事をしているかなんてわかりようがない。自分の職種が技術系というのも関係しているのかもしれませんが、それにしたって経営スキルというか、このへんに鼻が利かないというか、力不足に打ちのめされるばかりです。。 でもこれはある意味で仕方なのないことだ。こういう打ちのめされる経験をするためにお金を払ったようなものなんだから。ここから努力して力をつけていけばいい。会社で経験積んで〜なんて悠長なこと言ってられないからね(そもそも待てない)。 ところでこれは完全に個人的な感想なんだけど、プログラミングってそんなにクリエイティブな仕事かな。ザッカーバーグはfacebookをクリエイトしたけど、大事なのはfacebookという製品と仕組み(友達の交際関係が見られるとか…映画であったよね)であって、中のコードじゃないはず。使う人は中のコードがきれいかどうかとか、どういう開発スタイルでつくられたかなんて気にしないわけだし。webサービスはアートだとは思うけど、大事なのは外面で中身じゃない。だから中身については徹底的に効率よくつくることさえできればいいんじゃないかと思うんだが。。それをクリエイティブとか言うんだったらミスリードな気がするな。

マーケティング&経営戦略基礎Day4とDay5感想

■Day4 飲料業界のケース 自動販売機とコンビニのチャネル比較 生茶が出てきたとき、伊藤園は二つのうちどちらを重視するか ■Day5 日本の鉄鋼業界のケース 日本鋼管(JFEの前身)は99年にどういう経営判断をすべきか、というもの 合併すべき?すべきとしたら、それはなぜ? 当時の経営課題って何? ついに後半戦です。いままでの知識を総動員して課題に取り組む必要あり。が、いざ設問を前にすると、設問に答えてしまうという罠に陥ってしまいます。大事なのは設問に答えることではなく、経営者の疑似体験なのだから、自分で経営課題を設定して取り組まないといけないのにね。そこが疑似体験の難しいところではあるんですが、それでも他の方の意見や講師の方の指摘を受けて、少しずつ自分の考えが深まっていることを感じています。前よりもだいぶフレームワークは自然に使えるようになってきたし。それがはじめの一歩であるんですが。 自分の中で、2年後にすこし大きな決断をするということを決めたので、来年1年間でどれだけインプットできるかが勝負になります。ちょっと厳しいくらいにつめこんでもいいかもしれません。なんだかんだ海にもいくだろうし。来年は20周年同窓会はないから準備もないので年末も余裕あるでしょう。どこかで2科目とるくらいでいいかもしれん。 2013年の理想的な履修計画はこんな漢字か。 1Q ・なし(TOEICあげないと。あとKEIO MCCでプロマネ) 2Q ・アカウンティング基礎 3Q ・ビジネス定量分析 ・(人材系(名前忘れた…)) 4Q  ・ファイナンス基礎? あれ以外とこんなもんだっけ。2013年中に基礎は全部取れちゃうな。。 2Qで会社の海外カンファ派遣に応募しようかと思うので、今のうちに探さないと。どうせならeコマースがいいな。ガチガチのエンジニア系だときいてもわからん。あとできるなら近場がいい。アジアとか。正直ソウルとかでいいです。友達と行くわけじゃないし。 Day4,5の内容を振り返ると、日本企業でもある時期を切り取ってみると、戦略、マーケ的に大成功した企業が結構あるんだなーというのが正直な感想です。ITの世界にいると、グーグルだアップルだっていう海外礼賛か、スタートアップだ学生起業だリーンだっていう判官びいき的な...

マーケティング&経営戦略基礎Day3終了

今週土曜日はDay3でした。ついに半分が終了。クリシンのときよりもケーススタディになれたのか、予習アサインメントも多少効率よく作れるようになった感じがある。 今 回のケースは自動車業界でしたが、自分が中学生のときにおこったコンパクトカー市場での争いが取り上げられていて、懐かしさとともに「こういう狙いだったのか」と思わされました。また、一番の学びとして、マーケティングも経営戦略と同じく、大きなマクロ環境の分析から入るべきということ。分析の流れとして は経営戦略と大きな違いはないことが驚きでしたが、今までマーケティングに抱いていた違和感のようなものが解消された気がします。 自 動車なんかだと、どういう人がお客さんで、どういうのがKBFで、というのがイメージしやすい気がしますが、自社のサービスであるwebサービス・eコマースを考えると、どういうものがKBFになるのか?というのは、自分たちで思っているのとお客さんが考えているのとは違うかもしれないなと思いました。まあ それはwebサービスに限った物ではなく、自社のことはなんだかんだわかったつもりになっているということかもしれないです。  やっぱり普段働いていると、なんだかんだ忙しくて、目の前の仕事をいかに終わらせるかということにだけ集中している。それで結果が出ればうれしいので、ますますそれに集中してしまうけど、そうすると主体的に力をつけていったり、その結果キャリアを構築していったりということがおろそかになるかもしれない。 もちろん大企業にいると力が偏るからといって、ベンチャーにいって雑用をやるのは本末転倒だと思う。 仮にそこで経営スキルや幅広い経験ができたとしても。そもそもビジネスとして結果が出ていないのに、経営スキルとか経験って身に付くのかよ、と思うし。結局大したことできずに終わりました、となって、じゃあ自分に残るのは何?大企業にいれば得られたはずの経験、知識、給料と比べて、誰も知らないベンチャーで働いてたつもりになって得られた物はそれ以上の価値があるか?という話。事業が伸びてないところで得られる経験なんてないと思う。違うというなら、今のSHARPの経営陣はどうなの?一生懸命結果を出そうとしてやっているけど結果が出ていない。その過程で得た経験に何か価値はあるか?という。まあSHARPの場合、経営判断...