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マネーボール

押井守の日経ビジネスオンラインでの連載の最新が「マネーボール」でした。アレは映画をチラッとだけ観ていて、本は読んだんですがまだ全部観れてませんでした。でもだいたい何がキーかわかりました。

普通の社会人はプロ野球選手とは違うと思っていたけど、今の世の中、あまり違いがなくなってきてると思いました。「ジワジワ殺されたいか即死したいか、どっちだ」と言われるようになってきてる。プロ野球選手を見て、「あー大変だなーあの人たちは首になったらトライアウトとか受けないといけないしなー野球しかやってなかったしなーセカンドキャリアとか難しいだろうなーメジャーに挑戦できるスターでも成功するかはわからないしなーでも5億とかもらってたんだししょうがないよねーあーでも40歳で引退したあと何するんだろうなー」とかのんきに思っていたんですけど、ブーメランが飛んでくる日がすぐそこに来てます。ていうかもうなってるんですね。

Joe's labの城さんが言うように、すべての労働者は使い捨てであり、その点では「お前明日からあそこの球団行けや。これGMの電話番号な。じゃさよなら」と言われる野球選手と何も変わらない。あからさまに首にならないだけで、社内失業してたり出世コースから外れてたりってことは昔からあった。それでも昔は首にだけはならなかった。でもこれからは首や倒産が現実になってくる。今までたまたまそういうことが起きなかっただけで、天変地異とか世界の終わりが来ているわけじゃない。今までもそうだった。でも偶然起きなかっただけ。就職を懲役40年と言ってる人を知っていますが、その認識が本来はお花畑だったわけです。

生物的にもいつかは死ぬわけですが、組織においても自分はいつか死ぬんだということ。引退試合を用意してもらえるような立場になるかもしれないけど、ほとんどは突然呼ばれてはいさようなら、になるのだろう。そして今までもそういう立場に置かれてきた人はたくさんいたわけだけど、見ないようにしていたわけだ。社内失業状態だということを認めない、出世コースから外れたということを認めない。出世の階段を上ることを目標にしていたはずなのに、負けても何もしない。プロ野球選手だったらレギュラーになれなかったらトレードを志願したりするのにしない。その理由が家族とかだったりする。言い訳にされた方はたまったものじゃないけど。

ローンだったり家族だったりを理由に動かないというのも一つの選択だけど、それでいいのか?ということも考えないといけないか。家族も家も車も自分が望んで手に入れたもののはず。でもそれを言い訳にするって、本当に家族のため?逃げ道をつくってるだけじゃないか?勝負をしない、土俵に上がらないいい理由になるからな。自分に扶養家族はいないけど、個人的には子供や家族を理由にどうこういう人は好きじゃない。 嫌ならそもそも作るな。そんなことも考えずに家族を持ったのか、と思ってしまう。別に家族をつくるのは義務ではないんだから。

でも先のことはわからないから、マネーボールのビリー・ビーンのように悩むことはあるでしょう。でも、自分の人生だよね?家族を言い訳にしていると、それがいつの間にか依存になり、最後は逃げられて終わりだと思うよ。家族といっても自分ではない。コントロールしようと思ってもできない。自分が生きた証、生きる理由を子供とか家族にゆだねてると、結構あっさり裏切られると思うんだよなー。

そういう意味だと、プロ野球選手の奥さんってよくできた人もけっこういるよね。あっちこっち動くのについていくし、現地妻がいようと耐えるし、首になってうどん屋になっても一緒にうどんうってたりするし。そういう人生の相棒を見つけられれば、人生の荒波もこえられるんだろうな。

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