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組織人として

ずーっと前からもやもやしていたことを今日は書き残しておこうと思います。結論から言うと、「自分の役割は全部果たしていても、組織として結果が出ていなければ自分の責任を果たしたことにはならない(もし自分が組織人として結果を出し、上に行こうとするならば)」ということです。会社の中の1部署の1チーム、1プロジェクトという極小単位であっても、自分がプロ野球選手とかプロサッカー選手みたいな1プレイヤーであることは不可能だということがはっきりわかりました。

会社組織においては、最初はただのプレイヤーであることを許されるかもしれないけれど、すぐにマネージャーだコーチだトレーナーだといった兼務がつくことになる。プロジェクトという組織も生まれては消え、役割もそのたびに変わるというルールの中では、野球だサッカーだというスポーツのように固定したプレーをすることが難しい。1エンジニアとして生きていくんだといっても使う言語や環境がどんどん変わるというのは、ボールやグラブ、グラウンドの形状までもが1年ごとに変わるってことと同じです。ボールが変わってよく曲がるようになったら、変化球を磨いて武器にするだろうし、バットがよく飛ぶようになれば、そのぶん筋トレを減らして別の力を磨くかもしれない。そういう環境の変化はスポーツにはあまりない(道具の進歩はあっても、競技の形まで変えてしまうほどではない)が、仕事の世界ではけっこうある。それに日々対応していかなければいけない。

そういうゲームをプレーしている選手が気をつけるべきなのは、自分の役割は固定されないということなのではないかと思います。そのときチームがすべきプレー、ゲーム展開を考えて自分を当てはめていくという感じ。そこで大きな役割を果たせるピースがあれば、そこに自分をはめられるように力をのばしていくという感じだろうか。ルールががんがん変わるために、自分のプレースタイルはこれだ!と打ち出してしまうと、ぴたっとはまるところ以外には引き取り手がいなくなってしまうのではないかと。FAしても引き取り手がいないってことになりかねない。

でも外国人はじめそういう頑固な人は多い。そう言う人は自分を変えない。プライドのためにプロジェクトをつぶす気が?と思うような行動を結果的にとることもある。だからといって、自分がそのプロジェクトにいて、リーダーではないからといってそれを放置していいわけではないのだということにようやく納得がいきました。

 なぜか。自分は組織で結果を出せる人間になりたいから。自分の目標のために組織を動かせる人になりたいから。自分はそういうのが向いていると思うし、やりたいと思っているから。そのためには、この石頭がと思うような奴でも真正面から怒るんではなく、押したり引いたり、飛び越えてみたり、あらゆる手をつかって結果を出すことをしなければ。

 正論吐けばすっきりするけど結果が出なければ給料が出ない。だったら正論をぐっと飲み込んで結果を出したほうがいい。どうせ世の中の全ての人とわかりあえることなんて不可能なんだから。

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