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押井守『勝つために戦え!』

26歳の1年間もあと3ヶ月を切りました。この1年はあっという間でしたが、去年の1年間よりももっといろいろとやったという気がします。イベントとしてもいろいろありましたし、自分の意識としてもいろいろ変わりました。意識だけ変わってもしょうがないんだという意見もありますが、意識が変わって行動も少し変わったのでいいと思います。

この1年で何が一番変わったかというと、「自分は人生で何をすれば幸せになれるか」という思考をするようなったという点です。去年までは、「このままやっていけば、いつか何かが見えてくるはず」という楽観的な思考をしていたのですが、去年の年末に「なんとなくやっていても見えてくることはない」という風に考え方が変わりました。なので「自分は人生の中で何をしたいか。何はいらないか。そして今、何をすべきか。」ということを今からちゃんと考えていかないといけないと思うようになりました。きっかけはいろいろありますが、この本が大きく影響したのは間違いありません。


普通のことだとは思いますが、それまでは自分も「給料上げて、結婚して、あれもこれも買って、40,50歳くらいになったら偉くなって仕事もだんだんおさえめにして、最終的には悠々自適」みたいなイメージをもっていたわけですが、4年社会人をやっているとだんだんと世の中のことも自分の会社のこともわかってきます。この会社にいてどのくらい給料が上がりそうか、上にいけそうか、業界の将来性はどうか、異性にもてるかどうか、等々。他の会社のことも何となく耳に入ってくる(というか異業種に散った部活同期とかで飲むとそういう話にしかならないですね)。そうなると、今のままやって昔抱いていたイメージは実現できるのだろうか?という風に思い始めます。

もちろんここで、何が何でも実現してやる!という方向に進むこともできるのでしょうが、本質的にそういういけいけどんどんの性格ではないようなので、押井守の本とか読んだわけです。そもそも自分はそういうの本当に望んでいるのだろうか?もちろんないよりあるほうがいいに決まっているのだけど、世の中すべて優先順位、トレードオフなのだから、どれを捨ててどれを取るか?ということになる。そのとき自分は何を取るのかという話で、それはもう今から直面しているのだと感じました。いつか決断するものではないと。今やれと。

自分の場合、今年イーグルスが優勝したとかもあって、やはり仕事で、皆で、熱狂するっていうのは一生やりたいなーと思いました。それは仕事でなくてもいいけど、これがなくなったら生きている意味ないなと思いました。熱狂、興奮、もしかしたら落胆と絶望かもしれないけど、感動もあるかもしれない、そういうジェットコースターみたいな感情の波がない人生なんて嫌だと思いました。今まわりは結婚ラッシュで、当然それも幸せだし羨ましいという気持ちはあるけど、仕事と家庭を天秤にかけるときは必ず来るわけで。そのとき、自分の腹が決まっているかどうかって大事だろうなと思います。家庭を持ったら幸せだけど、所有したものは「失いたくない」という気持ちがどんどん大きくなる。もし失っても0になるだけとは考えられない。そんなこと言ったら何ももてないじゃないかということになってしまうけど、絶対に失いたくないもの以外は持ちたくないと思いました。本当に家庭が大事なら、家庭のために仕事を捨てられるよな?ということです。半沢直樹の登場人物たちはなんだかんだいって皆仕事が大事ですよね。奥さんもそれをよくわかっている。

単純にまわりは楽しそうでいいなあというすっぱいぶどうみたいな話になっている気もしますが、まあ長い人生こういう期間もあるさと思って気長にやるか。

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