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プロらしく

この前のクロ現で、厚切りジェイソンと中央大学の教授がゲストにきて
日本の雇用問題について議論を戦わせていた。
全部見たわけではないので断片的になるが
終身雇用が徐々に崩れてきている中で個人はどう生きていけばいいか、という問題意識の中で
厚切りジェイソンは「とにかく個人のスキル開発につきる。自分の専門性を高めて雇われる力をつけておけ。」という主張。
教授は「そういう能力のない人のために会社が、社会が何がしかの対策を取るべき。」みたいな感じだった。
厚切りジェイソンはその教授の意見すら不要と考えているようだった。

自分がどっちの考えかといえば、厚切りジェイソン派だ。
会社って普通につぶれる。つぶれなくても業績が悪くなれば人を切る。
JALだったり、今のシャープや東芝を見ればわかるが、業績が悪くなればつぶれなくても
クビにはなる。その時が来て「俺をクビにするな!」といってもね。
会社がなんとしても残したい人間、もしくはクビになってもすぐ転職できる人間になっておくほうが
よっぽど健全じゃないかと思う。

それができない人もいるじゃないか!という意見もあったみたいだが、
こういう意見を言う人って、具体的にどういう人をイメージしているのだろう。
別に上は目指したくない。給料が上がらなくてもいい。そういうイメージだろうか。
そういう気持ちで働きたいのは個人の自由だが、そう思えば競争から離れられるわけじゃない。
上を目指す、給料を上げると必死になって働く奴が同僚にいれば負けるし、
起業・独立したとしても同業にそういう必死な会社があればそっちに客を取られるだろう。
共産主義じゃないんだから、競争からは逃れられない。
でも、社会としてセーフティネットは作りましょうねという話でしかない。うまい話はないのだ。
いずれそのセーフティネットも本当に最低限のものになるだろうが。
そこそこの暮らしをするためにも、必死にならないといけない世の中だ。

またもう一つ。あまり厚切りジェイソンみたいな考えを進めていくと、
会社に新卒の生え抜き社員がいなくなるという意見もあるらしい。
結局口のうまいアピール上手な奴が上に行き、生え抜きが去っていく。
そうすると会社が本当にピンチのときに助けてくれる社員がいなくなる、という。
わからんでもないけど、でも今のシャープとか東芝を見ると本当かな、と感じる。
だってシャープも東芝も、リストラ対象になっているのは新卒入社の生え抜きでしょ?
そして年のころも40代以上という、本来なら一番戦力になっていなければいけない年齢。
こういう人たちを狙い撃ちしてクビにしているんだから、そもそも今の日本の会社がいう
年功序列・生え抜き重視が会社のピンチ時に役に立ってないってことは明らかじゃないかと。
こういうのを見ていたら、なんだ生え抜きで頑張っていても会社が傾いたらクビになるんだな、
と思うのではないだろうか。
経験も知識もあるはずの40代以上をクビにしなければいけない時点で、
そこまでにかけてきた金も時間も会社のピンチを救うには何の意味もなかったってことだ。
本来はそれまでに変わってもらうか、会社を去ってもらうかしないといけなかったのに、それをしなかった。

会社員ももっとプロ野球選手みたいになったほうがいいんじゃないかな。
1年1年が勝負。その1年でチームの優勝を目指す。会社の利益をアップさせる。その過程で、個人は結果を求める。
1年ごとに人は入れ替わっていくかもしれない。でも同じ目的のために集まっているんだから団結はできる。
そこに個人のどういう思惑があるかは関係ない。うまく団結させられればいい結果は出る。
チームのエースがメジャーに行きたがってたとしても、ペナントレースには関係ないはず。
エースがそのチームのためにちゃんとやってれば、むしろ皆送り出してくれる。
そいつがいなくなれば他の選手はチャンスでもある。
その1年ごとはちゃんと真剣なのだ。それでいいんじゃないかと思う。

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