スキップしてメイン コンテンツに移動

呼ばれたら、飛び込めるか?

今会社を辞めて、会社を起ち上げろと言われたら、当たり前だけどできない。やったことは当然ないし、やるために何が必要なのか見当もつかない。
では、小規模ベンチャーに「開発担当としてきてくれ」と言われたら?自分は開発担当として動けるのだろうか。ビズリーチなんかではよくCIO, CTO候補でーみたいなメールが来ているが、自分はそういう働きができるのだろうか。そもそも、何が必要かってわかっているのだろうか。全然わかっていない。そういうところ行かないからと思って、真剣に考えてなかった。

別に今いかなくてもいい。でも、自分はいつ会社がつぶれても生きていけるような人間になりたかったのではなかったか。日本航空の人みたく、つぶれたのに闘争を仕掛けるんではなく、倒産しても八百屋をやっていけるような人間になりたいと思ったのではなかったか。そしてそういうキャリアを積んでいこうと思ったのでは?たしかにちょっとずつそういう風にはなっている。でもそのスピードで大丈夫なんだろうか?

日本人シェフが海外に修行に出るときは、無給でもいいから働かせてもらうんだそうだ。最初にいいところに入り込めれば、そこでいい仕事をする自信はあるし、それを活かして自分の店だったり、のし上がったりする自信があるということだ。
野球の世界でも、ムネリンはマイナー契約で今も行ったり来たりだし、青木なんかも身体検査なんかされても海を渡った。そういえば野茂もマイナー契約だったな。それでも海を渡った。彼らは経験を買うというより、そこでプレーすることがある意味ゴールでもあるけど。(もちろんそこで結果を出すことが最終的なゴール) 自分は今の会社で少しずつでもそういう経験を買う動きをしていると思っていたが、足りているんだろうか?その経験は何のため?どういうイメージを達成するための経験なんだろうか?

いつだったか吉岡さんが書いていた、「DECで最初に希望退職を募られたとき、退職希望を出すことができなかった。外で何ができるかわからなかったから。」みたいな心境。それはわかっていたつもりだったが、あくまでも1プレイヤーとして、だったかもしれない。経営者として、ではなかった。まだまだ、自分より厳しい人の多い場所にいって、揉まれることで成長しようと思っていた。
無人の荒野を行くという発想ではなかった。サッカーならJリーグではなくヨーロッパで鍛えてやろうという感じ。起業とかベンチャーに行くというのは、サッカーのプロリーグがないところにプロリーグを作るみたいな発想だろう。

ただ日本人シェフの場合、海外の有名店で働けばその後絶対に活きる!という明快さがあるからこそ、無給でもいけるというのはある。普通のキャリアの場合、ここにさえいけば!というのはあるようでない。コンサルに行けば、MBAに行けば、絶対にいいキャリアになるわけでもないし。成長途中のベンチャーにいけば必ず成長するわけでもない。もちろんダラダラ働くよりずっといいだろうが。目標次第ということではあるものの、そこらへん不明瞭だ。だからこそ尻込みするのかもしれない。

全然ベクトルが違うといえばそうなのだが。いつかはそういうことをしたいと思っていた手前、いつになったらできるねん!という風に痛烈に思わされた。焦っても仕方ない、っていつまで言い続けるのだろう。

コメント

このブログの人気の投稿

グロービス(GMS) クリティカルシンキング Day5

クリシンのDay5が終了。Day4のレポートを振り返ってみると、自分の考え方にいくつか欠点があるので備忘録として書き残しておこう。かなり簡略化しています。 ■間違えたこと(勘違い、思い込み) 具体策まで提案するんだと思っていたこと ■ できなかったこと 社長は何を知りたいか?という視点 社長のものごとの判断軸 ■なぜできなかったのか? 社長への提案=ビジネスプランみたいなものだと思っていたから(それしか知らなかった) 情報から何が言えるかを考えて、まず枠組みから考えることをしなかったから(ダメダメ) 社長がどういう判断軸で物事を決めていくのか、というのがわからないから(経験不足?) 社会人生活も3年目に突入したわけですが、仕事も割とできるようになったかと思ってきたわけですが、社長視点でものを考えたことなんてなく(やってたつもりでもしょせんは床屋談義の域を出ない)、それがダイレクトに結果に現れている、という気がします。社長はおろか課長とも一緒に仕事なんてしないので、どういう判断軸で仕事をしているかなんてわかりようがない。自分の職種が技術系というのも関係しているのかもしれませんが、それにしたって経営スキルというか、このへんに鼻が利かないというか、力不足に打ちのめされるばかりです。。 でもこれはある意味で仕方なのないことだ。こういう打ちのめされる経験をするためにお金を払ったようなものなんだから。ここから努力して力をつけていけばいい。会社で経験積んで〜なんて悠長なこと言ってられないからね(そもそも待てない)。 ところでこれは完全に個人的な感想なんだけど、プログラミングってそんなにクリエイティブな仕事かな。ザッカーバーグはfacebookをクリエイトしたけど、大事なのはfacebookという製品と仕組み(友達の交際関係が見られるとか…映画であったよね)であって、中のコードじゃないはず。使う人は中のコードがきれいかどうかとか、どういう開発スタイルでつくられたかなんて気にしないわけだし。webサービスはアートだとは思うけど、大事なのは外面で中身じゃない。だから中身については徹底的に効率よくつくることさえできればいいんじゃないかと思うんだが。。それをクリエイティブとか言うんだったらミスリードな気がするな。

マーケティング&経営戦略基礎Day4とDay5感想

■Day4 飲料業界のケース 自動販売機とコンビニのチャネル比較 生茶が出てきたとき、伊藤園は二つのうちどちらを重視するか ■Day5 日本の鉄鋼業界のケース 日本鋼管(JFEの前身)は99年にどういう経営判断をすべきか、というもの 合併すべき?すべきとしたら、それはなぜ? 当時の経営課題って何? ついに後半戦です。いままでの知識を総動員して課題に取り組む必要あり。が、いざ設問を前にすると、設問に答えてしまうという罠に陥ってしまいます。大事なのは設問に答えることではなく、経営者の疑似体験なのだから、自分で経営課題を設定して取り組まないといけないのにね。そこが疑似体験の難しいところではあるんですが、それでも他の方の意見や講師の方の指摘を受けて、少しずつ自分の考えが深まっていることを感じています。前よりもだいぶフレームワークは自然に使えるようになってきたし。それがはじめの一歩であるんですが。 自分の中で、2年後にすこし大きな決断をするということを決めたので、来年1年間でどれだけインプットできるかが勝負になります。ちょっと厳しいくらいにつめこんでもいいかもしれません。なんだかんだ海にもいくだろうし。来年は20周年同窓会はないから準備もないので年末も余裕あるでしょう。どこかで2科目とるくらいでいいかもしれん。 2013年の理想的な履修計画はこんな漢字か。 1Q ・なし(TOEICあげないと。あとKEIO MCCでプロマネ) 2Q ・アカウンティング基礎 3Q ・ビジネス定量分析 ・(人材系(名前忘れた…)) 4Q  ・ファイナンス基礎? あれ以外とこんなもんだっけ。2013年中に基礎は全部取れちゃうな。。 2Qで会社の海外カンファ派遣に応募しようかと思うので、今のうちに探さないと。どうせならeコマースがいいな。ガチガチのエンジニア系だときいてもわからん。あとできるなら近場がいい。アジアとか。正直ソウルとかでいいです。友達と行くわけじゃないし。 Day4,5の内容を振り返ると、日本企業でもある時期を切り取ってみると、戦略、マーケ的に大成功した企業が結構あるんだなーというのが正直な感想です。ITの世界にいると、グーグルだアップルだっていう海外礼賛か、スタートアップだ学生起業だリーンだっていう判官びいき的な小さいも

マーケティング・経営戦略基礎Day2終了

先週末はDay2でした。バリューチェーン分析が主なトピック。 バリューチェーンを分析する前にPEST分析や5F分析をやって 、KSFを出しておくべきだったんですが、それをやってなかった。 。後から考えればなぜやっていない、という感じなんですが、予習の段階で図を作ろうと思うと手が止まってしまうんですよね。なぜだろう。とりあえず手を動かすべきなのに。 まず紙に書くべきか。 クラス内ではらでぃっしゅぼーやとオイシックスのバリューチェー ンを分析。 バリューチェーンって、生産とか販売とかの個別の要素でよしあしを計るようなイメージがあったけど、 そうではないことがわかりました。あくまでつながり、全体としてどういう強みができているのか? という視点で考えないといけない。 よく考えたらそうなんだけど、 いざやれといわれるとできないんだよなー。やっぱりこういうのは技術、技なんだなと思う。 とにかく練習するしかない。そして全体練習だけではぜんぜん足りないので、 個人練習をたくさんやっていくしかない。 これで経営戦略だけのクラスは終わり、次回からはマーケに入ります。まだまだぜんぜんできてない!という印象なのですが、時間は止まらないので振り返った結果を次の予習に活かすしかないです。しっかり外部環境分析からはじめて市場、競合分析に落としていく。。。愚直にやった人が伸びるとクリシンのときに言われた気がするので、今こそ実行する時だ。 Day2が終わった後は丸の内に移動して丸ビルへ。名古屋商科大学のMBAを見に行きました。個別相談的な。授業を見学もさせてもらったけど、年齢層はかなり高め。若くて30前半という印象。また割りとアカデミックな感じかな?印象なので当てはまらないかもしれないけど。。GMSは正式なMBAではないので、この雰囲気と比べるのは適切ではないと思うけど、グロービスのMBAと比べると雰囲気はどうなんだろうと思いました。一度単科で確かめる必要がありそう。 しかし名古屋商科大のMBAはなかなかよさそう。特に海外の有名MBAコースに最短1週間から留学できるというのがいい。今の職場は割りと休みがもらえるし、英語力的には問題ない(TOEIC750らしい)ので、これはぜひチャレンジしてみたいところ。また外資系企業から見ると、外部機関の認証があるかど