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シン・ゴジラを観てきた。

会社でも非常に話題になっていて、事前にチケット買って会社帰りに。
会社の目の前が映画館なのでこういう時助かる。18時の上映にふつーに間に合うんだからね。今後も定期的にやろう。次はローグ・ワンかな。

シン・ゴジラは監督が樋口真嗣で総監督が庵野秀明ということで、エヴァのいないエヴァみたいな評判があったが大体そんな感じだった(音楽も一緒だったし)。まあエヴァというより「巨神兵東京に現る」のロングバージョンかな?という感じ。でも面白かった。理屈抜きに楽しめた。ちゃんとエンターテイメント。ちゃんと怪獣映画。それでいて余計なものが何もない。石原さとみが出ていても恋愛が一切ないのがよかった。石原さとみが出ているのに色気がない。長谷川博己もなんか女に興味のない感が出ててよかった。
あと、怪獣映画(特にガメラ)にありがちな子供がいないことがよかった。ガメラに肩入れする子供とか、イリスと通じ合う女の子ととか。ゴジラにも昔インファント島の妖精?出てたし。あれはモスラか。そういうのがいなくて、誰もゴジラと通じてないってのがよかった。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1608/22/news059.html
ここで樋口監督も語ってるけど、金を出す側からは人間ドラマを入れてくれと言われたみたい。でもちゃんと戦って排除したんだね。それを入れたらミレニアムゴジラと同じになって、結局平成ガメラ以下の映画になる。
ヘリが墜落しておっさんたちが総退陣する前までがこの映画で一番おもしろいところだっていうことなんだね。だって一番気合入ってたもんなー。大臣が紙を読んでるところでメモが入るとか、首相が勝手にしゃべって原稿通り話してくださいとか言われるとか。(これは原発事故時の管直人だろうな)
しかし、この会議シーンが面白いですよ!キモなんですよ!て言ったのは誰なんだろうというのがすごく疑問。樋口監督なのかな。取材してリアリティを出してるってことだけど、そういうディテールこそ大事なんだっていうのはやはり樋口監督の想いなのかね。進撃の巨人ではなんだかなあって感じになってしまったけど、後ろに庵野監督みたいなゴジラ人間がいると、彼のやりたいことが通るってことなのかね。押井守曰く、彼は喧嘩ができなくて役者とかの文句に言い返せなくて泣いてるらしいけど、彼ひとりではそうなってしまうのかしら。今回は後ろに庵野秀明という男がいるから、喧嘩は任せられたと。

この映画ができてやっぱり庵野秀明はすごい!みたいになってるけど、彼がひとりで監督やったらやっぱりキューティーハニーみたいなの作る気がしてならない。なんていうか、細かい部分に愛があるわけじゃないし。そういうのは樋口監督だよね。逆に樋口監督も、やっぱり後ろに誰かいないとダメor特技監督だなっていう風になった気がする。

そういう意味だと、ちゃんと喧嘩ができる宮崎駿とか押井守ってすごいわ。実際は一人じゃなくて、片腕を常に侍らせてるのかもしれないけど。宮崎駿だったらかならず鈴木敏夫がいるし。まあなんにせよ、やりたいことをやるためには喧嘩も辞さない覚悟が必要で、いざとなったらちゃんと喧嘩する度胸に加えて、喧嘩のスキルも必要だってことだな。それができないならできる奴を連れてくると。

そんなことを思った映画鑑賞だった。この映画が映画的に素晴らしいかはどうでもいいと思った。大の大人がほんとにやりたいと思ったことを、ビジネス的に破たんしないレベルで、かつ自己満足にならないレベルで実現するっていうのがどういうことか?ってのがよくわかる映画な気がする。趣味大爆発映画ではあるけど決してひとりよがりではない。

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