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慶應

東京カレンダーの連載は下心を隠そうともしない感じで面白い。
最近は慶應内格差というのが連載されている。
https://tokyo-calendar.jp/story/4800

---------引用-----------
慶應義塾大学内には、他大学からは決して窺い知れない“格差”がある。それは、大学入学に至るまで、どのような経路を辿ってきたかという格差だ。
比率的には、大学受験を経て入学した「外部生」が圧倒的に多いが、高校は男子校である「慶應義塾高」、埼玉にある「志木高」、女子校である「慶應義塾女子」、共学である「SFC」、そして「NY高」と高校の内部生は5つに出自が分かれる。
十把一絡げに慶應とは言い切れないもやもやを慶應生は大学時代から抱え、社会へ旅立っていく。そんな“慶應内格差”をお届する。
-------引用終わり---------

俺も中学からの内部生ではあるものの、大学まで一貫して海に近い方にいたからエラそうなことは言えないが、慶應の「主流」意識を強く持つ人たちがいるのは間違いない。ブランド志向。
幼稚舎→普通部→塾高→経済、みたいな。女子なら幼稚舎→中等部→女子高→法学部?みたいな。で就職のときは人気ランキングを上から受けるみたいな。それで一丁上がり。本当にこういう風に考えてるいる人がまだ(特に保護者に)いっぱいいる。事実として。

ただ人付き合いする上で、彼は外部だから、彼は幼稚舎だから、って言う判断基準持つのは、慶應の外の人じゃないのかなーという気がするが。まあ高校入ったばっかとか、大学入学1年目とか、そのときは内部だ外部だという話はする(それぞれ出自がわからないので)。でも1年たったら一緒だからな。東京カレンダー的な、高級店に連れて行かれるみたいな話は、女子学生にはあるのかもしれないが、男子学生にはどれだけあるのか不明。俺は体育会だったけど、ぶっちゃけ体育会にいると遊ぶ時間はほんとない。オフがないんだから。
俺の場合、オフは連盟の仕事してたから実質半年無休みたいな感じだったので。クラブで遊びくるうとか広尾のレストランとかは未知の世界だった。やってるやつもいたのかもしれないが、そういうのは社会人の金のある先輩(外資とか商社、電通とか)とよく遊んでる奴とかでないと無理なんじゃないかね。そしてそういう先輩も学生は連れ出さないだろ、という気はする。全おごりになるじゃん。
後輩女子に手を出すやつはいるのかもしれないが、卒業してからすぐ学生に手を出すやつってどのくらいいるのかな。。という印象。女子の方は知らん。遊んでたのかもしれないね。でも周りの内部生は大学時代そこまで激しいのはいなかったなー。割と皆ちゃんとゼミやら体育会やらNPOやら、まじめにやってたやつが多かった。それこそ内部生で、大学ではじける度合いが低かったせいかもしれん。大学生のそういう遊びを「インスタントラーメンと一緒。たまに食べるとおいしいが毎日はいらない。」といった奴もいたし。そんな温度感だった。割と全力で打ち込むものを探して、頑張ってたのが多い印象。だから体育会に入った奴も多かった。
社会人になったら好きにすればいいとは思うが、大学生のうちはあんまり肉欲におぼれない方がいいと思いますな。今周りを見渡して、大学時代に色恋・肉欲にまみれた奴は今頑張れてないのが多い。人生の岐路で踏ん張るのは自分だからね。面白いことでもない。そこで頑張る、ダサくても必死こくって言うことができない印象。

まあ人の話だが。

個人的には、人生やり直せたら幼稚舎に入りたいか、子供を幼稚舎に入れたいかと聞かれたら
別に…という感じだ。そりゃ金の心配がなければ考えるが、それでも小学校は公立で6年の諸経費を別の者に使いたい。幼稚舎出身者が他の慶應生と比べてとんでもなく活躍しているか、何者かになってるかといえばそうでもないし。まあ、幼稚舎は教育するところじゃないから…金持ちが子息を入れてるってだけで。幼稚舎に入れたから子供がスペシャルになることはない。ただ幼稚舎にいってましたというスペシャルな箔がつくだけです。

自分がこれまで会ってすごいな!と思った人たちは、横浜高校(甲)→明治大だったり、公立中学から塾高に野球推薦で入って甲子園出た奴だったりと、そういう人たち。15歳で人生の岐路にたち、意思決定して努力した人たち。横浜→明治のやつなんて、「なんで明治きたの?(準硬式)と聞いたら「自分の代では甲子園出てないので硬式リーグは地方しか推薦なかった。そこではプロになれなければ先がない。だったら準硬式でも明治にきたほうが将来の選択肢が増えると思った」と答えた。18歳でそこまで考えたのか!と衝撃を受けた覚えがある。漢字は読めない奴だったけど。それ以来横浜高校出身者は尊敬の目で見てしまう。彼らには生きる力がある。

今いる会社にも面白い経歴の日本人がいっぱいいる。中学から単身アメリカに送り込まれて大学まで卒業した人とか、浦和高校にいたのにHBR読んで感激してアメリカに留学してアメリカで就職した人とか。慶應にいると絶対会わない人がいっぱいいる。生きる力。生き残る力っていうのかな。
戦う力が鍛えられてる感じ。こういう中にいてたまに慶應のOB会とか出ると、ああ人たちだなと思うと同時に、もどかしいというか生ぬるさを感じることもある。会議の進みは遅いし。いい人たちだけど。

最近慶應では不祥事が続いているが、居心地がよすぎる上に妙なプライドの高さがあるからか
臭いものにはふたっていう心理が働いているのかね。慶應はもともと貴族のための学校じゃないのだが。今ではすっかりそうなった。門閥制度は親の仇のはずなのだが今じゃ慶應が親の仇か。
それこそ東京カレンダー的に、アフター5で輝くための社交スキルと遊ぶ金・合コン相手に困らない就職口を探すための学校になってるのかもしれん。

俺が中学に入った時の部長が「慶應という名前はあなた方を守らない。しかし慶應で学んだことがあなた方を守る。」といった。その通りだと思う。でも今や、言いっぱなしはダメなところまで来たんじゃない?という気がしてる。

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