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落ち着いてきた

どたばたの日々がすこし落ち着いてきた。もともと9月から異動しようと思っていたのを来年1月からにしてもらっていたが、2017年からはガラッと環境を変えて再スタートすることになりそうだ。
30歳を迎える年にふさわしいというか、30代はさらなる飛躍の時期にしたいところ。結婚もして、子供もできて…となるだろうから、今までとは全然違う生活になるのだろう。

9月の半ばから自分の仕事観を振り返っていた。強制的にこのような時間をつくってみて思うのは、
やはり特定の業界に強烈な思い入れがあるわけではないということだ。何か自分であれをしたい!これをしたい!(たとえばAIとかドローンとかVRとか、はたまた地域再生とか起業とか)という熱量があるわけではなかった。好みはあるが、起業するような人の熱量とは比べ物にならないレベルだ。

世の中に何がしか正のインパクトを与えたい、これまで硬直して変わらなかったものに変化を与えたい、不便を解消したい、といった欲求はある。それが今の自分から見るとインターネットで、インターネットによって世の中をもっと便利にしたい、というくらいの志向はある。
それに加えて、自分が知的興味をひかれる領域、こんなものがあったのか!こういう考え方があるのか!これが消費者に聞くのか!みたいな驚き・発見が得られる仕事がいいな、という感じ。かつ、スピードが速いこと。1年間にできる仕事がたくさんあるほうがいい。一つのことをやるのに5年10年、というのは飽きてしまうな、と思う。世の中の変化のほうが今や早いんだし。

・世の中をより便利にしていくこと
・自分が知的興味をひかれる、発見があること
・変化のスピードが早く、飽きないこと

こんな感じだろうか。あとは待遇だ。

こういう風に考えるようになったのは、押井守の仕事観を知ったのが大きいのかもしれない。彼もかつては自分の理想とする映画だけをつくりたくて、天使のたまごとかやっちゃって干されたが、自分の理想像を実現することだけが映画監督じゃない。人の脚本でも自分好み・自分の味に仕上げられれば映画監督として自己実現できるということに気づいて、今では人の企画・脚本でしかやらないと決めたそうで。これって、プロサラリーマンとしてもいい働き方だなと素直に思った。
そう感じるんだから自分にマッチしているのだろう。今後、どういうものや業界が波に乗るかはわからない。自分が将来どういうことをしているかもわからない。であるなら、何がきても自分の味が出せるというのが一番変化に対応できるし、おいしい思いができそうだな、と。「その仕事受けます。でもやりたいようにやっちゃうもんね。」と言える・できるのがベストということ。トイレ掃除はするけど、俺の好きなやり方でやるよ。手なんかつかわないよ。ジェットクリーナーでやっちゃうもんね、
みたいな感じ。(違うか)
で、自分のやりたいやり方を拒否されるようならやらない、そういう風に仕事ができればいい。(手で便器を磨け!と指定されるようなら、嫌ですと言える自由を確保しておきたい)

こういう風に考えると、自分は特定の業界というより、特定の職種・職能のプロである必要があるなと思った。アニメ業界であれば下書きから監督、声優までできます、じゃなくて、アニメも実写もCGも全部監督できます、みたいな。

もちろん、その職種だっていつまであるかはわからんけど、人が仕事をする以上、人を使う職種っていうのは絶対に残るわけで、マネジメントという決定論ではない世界では、やはり多様な経験を持つ奴が強いと思うんですよね。そういう現場を経験していきたい。2017年はその第1歩にしたい。

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