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“意思”がないからです

昔BSで録画した宮崎駿の番組で、いまの会社で自分が求められてることが宮崎駿から言われてた気がしてメモ。新しい短編にCGを使おうとしてて、その担当者の書いてくる絵を見て言った言葉。

“CGのスタッフを見てて、何でも動かせると思ってるけど動かせてない。意思がないからです。動きってのはニュートラルなものじゃなく意思なんだよ。筋肉を動かすのは意思だからね。”

宮崎駿が手でかいてきた絵を見てCGスタッフは、手でかいた方が早くね?と率直な感想をもらす。それぐらい、あんたもうわかってんじゃん!てなかんじだったのか。でも、駿もこの人たちと一緒にやるまではなにもなかった。交わって初めてアイデアも出た。鈴木敏夫のいうように、宮さんは若い人と交わると元気になる。若い人は宮さんと交わると老ける。エネルギーを吸い取られるというか、使い倒されるんだろう。CG職人はその懸念が顔に出てた。

でもまあ、意思なんだよ!てのはそうなんだろうなあ。客観的な世界なんてない、という養老孟司の世界観=唯脳論の立場にたてば、私にはこう見える、こうみたい!の世界しか存在しない。そしてクリエイターにおいては、そういうものの考え方じゃないと通用しないというか。

客観的な世界は学者の領域か。それにしたって、万有引力の法則が地球上で通用するのは偶然ですって立場もあるみたいだし。

宮崎駿は完全にくそったれだな。でもこうじゃないとものをつくりだす人にはなれない。日本の職人っていわれてる人は精密な下請け屋であって、クリエイターではないのかもしれない。

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