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どうつくるかの専門家になるべき

IT, webにおけるものづくりのプロセスって、①what:何を作るか(why:なぜつくるか)と、②how:どうつくるか?という大きく2つの段階がある。SEやエンジニアとしてキャリアの多くを過ごしてきた身だと、圧倒的に②のプロセスに携わってきていて、それだけだとまずいかなと思い①を経験したいと思って転職した。でも、実際のところ①のプロセスって、本当に小さなベンチャーにでも身を置くか、ジョブチェンジしてマーケや事業開発っぽい仕事をする、もしくはコンサルなどにいって超上流から携わるようなことをしないと、本当の意味で何を作るかに携わることはないのではないかと思ってきた。

もちろん、転職したのが失敗だったとかいうことではない。前のエントリーでも書いたがプロダクトマネジメントみたいな仕事に憧れを持ちすぎだったんじゃないかと気づいてきたこともあるし(日記を見返したらプロダクトマネジメントをやりたいが本心ではそこまでこだわりないのかも、とメモ書きしてあった)、じゃあ何か今つくりたいものはあるのかといえば別にない。スポーツに関わりたいと思ったこともあるが、じゃあどういうイベントや興行をやりたいのかというと明確なイメージはないんだよな。実際に事業開発とかやる人をみていると、そういうのがバーっと浮かんでいるようだが自分はそうじゃない。どっちかというと、思い出されるのはしょうもないプロセスで疲弊する現場をなんとかしたいとか、いつまでも繰り返される会議でいったいこれは何の意味があるのかと憤ったりとか、そういう開発手法、仕事のやり方についてのほう。こういうプロセスのほうにやっぱり自分はこだわりというか、興味があるのかなーと思う。本当に生産性の高いやり方とは何か?とか、それはどの現場にも応用できるのか?とか、そういうのを研究してみたいと思う。やはり人間とか、それが構成する組織のダイナミズムみたいなのに興味があるのかねー。プロジェクトマネジメントじたいは以前に産業技術大学院大学で単科でとってみたものの、あまり興味を持てなかったが。。

とはいえ、そういうプロセスをやろうにもアジャイル開発の経験もないのに?という印象はある。アメリカじゃあマイクロソフトやグーグルはあれだけの規模なのにとっくにアジャイルに移行しているというし、その経験もない中でプロセスがどうとかちゃんちゃらおかしいのではという気はしている。じゃあ自分がそういうのを体得したいと思ったとして、何をすればいいのか。大きくは、自分がその辺に詳しくなって自部署に導入するか、導入している会社に転職するかだ。転職するとしたら結果を出さないといかんので、そこで何ができるのかっていうのが大事になってくる。このウォーターフォールで培ったものが何か活かせるのか。。。今だと、認証基盤とかそこらへんの知識にある程度精通していますって言えるようにならないといかんのかね。

サッカー日本代表の乾がスペイン移籍直後に苦しんでいた柴崎に対し、「時期が悪いとかいうのは違う。ここに来なければ得られないものは絶対にある。苦しむことには意味がある(超意訳)。」みたいに言ってたらしいが、現職で得られることを得たら飛び出すべきなのかもしれない。

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