スキップしてメイン コンテンツに移動

リーダーシップの根拠って何だろう?知識も経験も劣位した人間がリーダーになれるか

世の中には仕事術の本が溢れているが、どれも何か物足りないというか、肝心なことが書かれていないのではないかという感覚を持っていたのだが、それってようするにリーダーシップのことではないかと思ってきた。でもリーダーシップという物自体はよく知られているし、本だって研究成果だって死ぬほど溢れているけど、たとえば30歳前後の中堅選手が今後マネジメントをしなければいけなかったり、今まさに組織でチームリーダーなどなにがしかのリーダー業務をしなければいけない時に、指針として頼れるリーダーシップ論がないなと感じていた。

こういう時、偉大なるリーダーはこうしていたという本は全然役に立たない。スティーブ・ジョブズとか孫正義とか、そういう突然変異みたいな人の話はマジで役に立たない。こういう人たちは最初からこうだったので、凡人が何か学べるものは少ない。こういうやり方もあるんだなとは思うが、普通はできねえよで終わる。

参考になりそうなのは、ベンチャー役員三界に家なしというブログで紹介されていた、キャピタルから送り込まれた社長のやり方を真似よというもの(記事)。こちら曰く、キャピタルは成果に対して容赦ないので短期間で成果を出す必要がある、送り込まれる業界が自分の好き・興味のあるものとは限らないというところから、再現性が高いということで。確かにそうだなーと思う。この記事でも書かれているがスシローに送り込まれた方は現場を掌握するために角刈りにして毎晩魚をさばいたという…東大→マッキンゼーなのにね。そこまでしないといけないし、そうするのがもっとも効果的なやり方なんだということは確かに納得できる。ローソン社長になった新浪さんもLEOCの社長時代に厨房に入ったというし、成果を出してる人は皆それが必要と思って実行しているのだろう。

が、これを凡人がいきなりはできねえよという感じもしている(甘えか)。なんというか、どういうきっかけでそうしなくてはと思ったのか?と思う。それしか道がないと思わされる事件があったからなのか、ユニゾンなど送り込む側のファンドにそういうメソッドがあるのか…そして何より凡人が思うのは、マッキンゼーなど手元に勝負できるカードがある方はいいが、たとえばふつーの会社で30歳くらいの中堅が、自分より経験も知識もある40歳前後の方達の組織でマネジメントをやるとして、何を根拠にリーダーシップを発揮すればいいのか?というところ。いう言葉に根拠というか、説得力を持たせるものは何なのか?

開発会社で中途社員として働く身としては、それまでの決済領域から認証の領域にきてよく知らないことは多い(知識的な劣位)、グループでの仕事のやり方や求められるメンタリティもない(経験の劣位)となると、「○○しましょう!」といってもそもそも的外れになることが多く、どうしよう、となることが多かった。1年半がすぎて多少はよくなったが、こういう、「よくわかってない新人をリーダー(仮)として頂く方々」の悪い心象を変えるのって、何がきっかけなんだろうか。やはり頑張る姿、必死のキャッチアップしかないんだろうか。それしかないんだろうかなー。

こういう経験って、他の会社だとあるんだろうか。商社なんかだとぜんぜん違う仕事をやるのはよくあるみたいだけど、だとすると商社マンはキャッチアップの天才担っていそうな気がする。銀行なんかも転勤だらけだからそうなのかな?でも噂では、仕事自体はけっこうルーチンだし社員に意思決定権がくるのは40代からとかなので、意外と今自分が苦しんでいる立場に来るのは先の話なのかもしれない。

こういうのずっと考えていたのだが、アマゾンプライムビデオのNFL提携アメフトドキュメンタリー「オール・オア・ナッシング」シーズン2を見てて、あープロスポーツはすごいなと思った。ルーキーのQBは試合にで始めると普通にベテランたちを鼓舞したりしている。もちろん技術で黙らせられるからというのはあるけど、あのメンタリティはなんなんだろう?どうやって身につけるんだろう?と思った。

それとも、リーダーシップなんてしょせん組織における個人スキルに裏打ちされたもので、リーダーシップ単体では存在できないのだろうか?

コメント

このブログの人気の投稿

グロービス(GMS) クリティカルシンキング Day5

クリシンのDay5が終了。Day4のレポートを振り返ってみると、自分の考え方にいくつか欠点があるので備忘録として書き残しておこう。かなり簡略化しています。 ■間違えたこと(勘違い、思い込み) 具体策まで提案するんだと思っていたこと ■ できなかったこと 社長は何を知りたいか?という視点 社長のものごとの判断軸 ■なぜできなかったのか? 社長への提案=ビジネスプランみたいなものだと思っていたから(それしか知らなかった) 情報から何が言えるかを考えて、まず枠組みから考えることをしなかったから(ダメダメ) 社長がどういう判断軸で物事を決めていくのか、というのがわからないから(経験不足?) 社会人生活も3年目に突入したわけですが、仕事も割とできるようになったかと思ってきたわけですが、社長視点でものを考えたことなんてなく(やってたつもりでもしょせんは床屋談義の域を出ない)、それがダイレクトに結果に現れている、という気がします。社長はおろか課長とも一緒に仕事なんてしないので、どういう判断軸で仕事をしているかなんてわかりようがない。自分の職種が技術系というのも関係しているのかもしれませんが、それにしたって経営スキルというか、このへんに鼻が利かないというか、力不足に打ちのめされるばかりです。。 でもこれはある意味で仕方なのないことだ。こういう打ちのめされる経験をするためにお金を払ったようなものなんだから。ここから努力して力をつけていけばいい。会社で経験積んで〜なんて悠長なこと言ってられないからね(そもそも待てない)。 ところでこれは完全に個人的な感想なんだけど、プログラミングってそんなにクリエイティブな仕事かな。ザッカーバーグはfacebookをクリエイトしたけど、大事なのはfacebookという製品と仕組み(友達の交際関係が見られるとか…映画であったよね)であって、中のコードじゃないはず。使う人は中のコードがきれいかどうかとか、どういう開発スタイルでつくられたかなんて気にしないわけだし。webサービスはアートだとは思うけど、大事なのは外面で中身じゃない。だから中身については徹底的に効率よくつくることさえできればいいんじゃないかと思うんだが。。それをクリエイティブとか言うんだったらミスリードな気がするな。

マーケティング&経営戦略基礎Day4とDay5感想

■Day4 飲料業界のケース 自動販売機とコンビニのチャネル比較 生茶が出てきたとき、伊藤園は二つのうちどちらを重視するか ■Day5 日本の鉄鋼業界のケース 日本鋼管(JFEの前身)は99年にどういう経営判断をすべきか、というもの 合併すべき?すべきとしたら、それはなぜ? 当時の経営課題って何? ついに後半戦です。いままでの知識を総動員して課題に取り組む必要あり。が、いざ設問を前にすると、設問に答えてしまうという罠に陥ってしまいます。大事なのは設問に答えることではなく、経営者の疑似体験なのだから、自分で経営課題を設定して取り組まないといけないのにね。そこが疑似体験の難しいところではあるんですが、それでも他の方の意見や講師の方の指摘を受けて、少しずつ自分の考えが深まっていることを感じています。前よりもだいぶフレームワークは自然に使えるようになってきたし。それがはじめの一歩であるんですが。 自分の中で、2年後にすこし大きな決断をするということを決めたので、来年1年間でどれだけインプットできるかが勝負になります。ちょっと厳しいくらいにつめこんでもいいかもしれません。なんだかんだ海にもいくだろうし。来年は20周年同窓会はないから準備もないので年末も余裕あるでしょう。どこかで2科目とるくらいでいいかもしれん。 2013年の理想的な履修計画はこんな漢字か。 1Q ・なし(TOEICあげないと。あとKEIO MCCでプロマネ) 2Q ・アカウンティング基礎 3Q ・ビジネス定量分析 ・(人材系(名前忘れた…)) 4Q  ・ファイナンス基礎? あれ以外とこんなもんだっけ。2013年中に基礎は全部取れちゃうな。。 2Qで会社の海外カンファ派遣に応募しようかと思うので、今のうちに探さないと。どうせならeコマースがいいな。ガチガチのエンジニア系だときいてもわからん。あとできるなら近場がいい。アジアとか。正直ソウルとかでいいです。友達と行くわけじゃないし。 Day4,5の内容を振り返ると、日本企業でもある時期を切り取ってみると、戦略、マーケ的に大成功した企業が結構あるんだなーというのが正直な感想です。ITの世界にいると、グーグルだアップルだっていう海外礼賛か、スタートアップだ学生起業だリーンだっていう判官びいき的な小さいも

マーケティング・経営戦略基礎Day2終了

先週末はDay2でした。バリューチェーン分析が主なトピック。 バリューチェーンを分析する前にPEST分析や5F分析をやって 、KSFを出しておくべきだったんですが、それをやってなかった。 。後から考えればなぜやっていない、という感じなんですが、予習の段階で図を作ろうと思うと手が止まってしまうんですよね。なぜだろう。とりあえず手を動かすべきなのに。 まず紙に書くべきか。 クラス内ではらでぃっしゅぼーやとオイシックスのバリューチェー ンを分析。 バリューチェーンって、生産とか販売とかの個別の要素でよしあしを計るようなイメージがあったけど、 そうではないことがわかりました。あくまでつながり、全体としてどういう強みができているのか? という視点で考えないといけない。 よく考えたらそうなんだけど、 いざやれといわれるとできないんだよなー。やっぱりこういうのは技術、技なんだなと思う。 とにかく練習するしかない。そして全体練習だけではぜんぜん足りないので、 個人練習をたくさんやっていくしかない。 これで経営戦略だけのクラスは終わり、次回からはマーケに入ります。まだまだぜんぜんできてない!という印象なのですが、時間は止まらないので振り返った結果を次の予習に活かすしかないです。しっかり外部環境分析からはじめて市場、競合分析に落としていく。。。愚直にやった人が伸びるとクリシンのときに言われた気がするので、今こそ実行する時だ。 Day2が終わった後は丸の内に移動して丸ビルへ。名古屋商科大学のMBAを見に行きました。個別相談的な。授業を見学もさせてもらったけど、年齢層はかなり高め。若くて30前半という印象。また割りとアカデミックな感じかな?印象なので当てはまらないかもしれないけど。。GMSは正式なMBAではないので、この雰囲気と比べるのは適切ではないと思うけど、グロービスのMBAと比べると雰囲気はどうなんだろうと思いました。一度単科で確かめる必要がありそう。 しかし名古屋商科大のMBAはなかなかよさそう。特に海外の有名MBAコースに最短1週間から留学できるというのがいい。今の職場は割りと休みがもらえるし、英語力的には問題ない(TOEIC750らしい)ので、これはぜひチャレンジしてみたいところ。また外資系企業から見ると、外部機関の認証があるかど