私がいる某メディア系企業はボトムアップの社風で有名だが、役所(外務省とか)も同じくボトムアップな組織らしい。U-Turner@富山というブログがたまたまひっかかったのだが、その中で「意思決定「させる」技術」というエントリーがあって、あ、うちに似てるかもと思ったという話だ。
官僚では、担当官という現場の人間がその政策にもっとも詳しいという前提で物事がうごくらしく、局長など一番偉い人が「やれ!」と行ったことでも、担当官が反対すると、最終的には担当官の判断を上が優先したりもするらしい。そして、役所というボトムアップ組織においては上司が部下より詳しいという前提ではないため、部下が上司に意思決定を させる という意識が大事とのことだ。もちろん、現場がきちんと仮説をもった上でtのことだが。
これと近いことを言っているブログもあった。外資系投資銀行の道標(昔同名の就活サイトを見てたけど、同じものなのかな?)の中の「外資系投資銀行で抜群に優秀なバンカーの7つの特徴」というエントリー。長いけど引用。
詳細はもちろん違うのだが、頭の使い方としては似ているのかなーと思った(そして外資系のブログのほう、こういうシチュエーション書いてもらえるのはすごくありがたい。わかりやすい…)。どちらも、意思決定を丸投げするのではなく、上司の意思決定の負荷をなるべく減らすという方向で頭を使っているように思える。ついつい、わからないところがあると上司に「どうすればいいですか?」と聞いてしまいがちだけど、無意識のうちに「上司は部下よりも知っている」という前提があるのかもしれない。官僚は「そもそもそんなことはない」という前提だというし、外銀のケースでも、上司もよくわかってないことを部下に頼んでいるわけなので、「わかりません、どうしましょう」と言われても上司も困るというシチュエーション。
一般化できるほど他のケースを知らないが、これらを読むと、「上司が意思決定する際に何を求めているか?何があれば上司は意思決定できるか?」というのを知っているかどうか、が大事な気がする。官僚のケースであれば、現場に知識があるのは前提なので、それを元にうまくロジックを組み立てられればいいのか。外銀の場合、上司は死ぬほど忙しく社内のことにそこまで気を回せないとのことなので、部下は「仮に上司が意思決定するとしたらどう考えるか」と憑依して考えるのだろう。
頭ではわかるし、できる人はたしかにそうやってるとも思う。上司のように考えろというのはまさにこの外銀のケースのようなことを指しているのだろうと思う。でも、どうやったら上司みたいな物の考え方ができるのか?というのって、わからなくないですか?「あんたは何を考えてるの?教えて!」と詰め寄ったところで、「わかんねーよ!」と言われるのがオチではないか。うちの場合、後から後から「ああして」「こうして」「なんか違う」「わかんないけど」みたいな感じで、もやっとした指示を受けることも多く。最初にそれとなく、どうしたらあなたは意思決定できるかを聞いても、見えてない状態も多い。なので、どうすればこの2つのケースみたいにできるかという方法は見えていない。霧の中。。。MBA取ればいいのかというと、そこまで壮大な話でもない気がするんだよなー。それがどんぴしゃの会社もあるとは思うが。とはいえ、上司になるまで待つこともできない。
課長とか、部長とかが、何をミッションとしていて、何をしなければいけないのかがわかれば助けになりそうだ。でも、それって結局ジョブディスクリプションの問題にいきつくのかな。誰が何をしなければいけないのかが明確に決まっていると、各人はその中で自由に動ける。範囲外のところは上に確認する。で、上司の意思決定の負荷を減らしできる男(女でもいいが)になろうと思ったら、上司のジョブディスクリプションを見て「ああ課長はこういうミッションでこういう目標を背負ってるのね」から逆算して考えられそうだ。そう考えると、外銀は外資なだけにそこらへん外から見えやすそうな気もするが、わからないので実際のところ知ってる人に聞いて見たい。
だとすると、私のいる某メディア企業なんかは見えづらい方だなーと思う。日本企業なのでジョブディスクリプションなんかないし、当事者意識の名の下に責任範囲を決めたがらない会社だから。「境界の○歩先へ」(ちゃんとした数字出すと身バレしそうなので出さない)みたいな標語もある。でも境界そのものがわからないんだよなー。
官僚では、担当官という現場の人間がその政策にもっとも詳しいという前提で物事がうごくらしく、局長など一番偉い人が「やれ!」と行ったことでも、担当官が反対すると、最終的には担当官の判断を上が優先したりもするらしい。そして、役所というボトムアップ組織においては上司が部下より詳しいという前提ではないため、部下が上司に意思決定を させる という意識が大事とのことだ。もちろん、現場がきちんと仮説をもった上でtのことだが。
これと近いことを言っているブログもあった。外資系投資銀行の道標(昔同名の就活サイトを見てたけど、同じものなのかな?)の中の「外資系投資銀行で抜群に優秀なバンカーの7つの特徴」というエントリー。長いけど引用。
>例えば普通のサラリーマンのAと優秀なBがいたとしましょう。
>あるとき、AとBはボスからやっかいな仕事を振られました。
>「新興国にある某企業について、20分でできるだけ調べてくれ」という依頼です。
>聞いたこともないような企業名でした。
>しかもたった20分しかありません。
(中略)
>Bは自席に戻るとA同様、まずGoogle検索をしています。
>しかし現地語しかないとわかるとすぐに諦めてCapital IQ、SPEEDA、Bloombergを並行して調べ始めました。
>Bloombergでヒットした1件のレポートを印刷し、どこかへ1本電話をしているようです。
>3分ほどで電話を終え、早くもボスのところへ向かいました。
>ここまでで10分経っていません。
>ボスに向かってBはこう言いました。
>
>現在手元で使えるソースで簡易に調べましたが、結論から申し上げるとご所望のデータはありませんでした。
>調べたソースは○と△と□です。
>唯一こういったレポートがありましたが、読める人間がいないので企業概要部分を翻訳チームに投げる必要があります。(資料サッ
>翻訳には40分ほどかかるそうです。
>本件はクライアントからの要望と伺っておりますが、提案資料の本編に入れるほどの内容ではなく、Appendixに入れる内容かと思っています。
>だとすると優先度的に劣後するので、翻訳を待つのと並行して産業調査部にも調査をお願いして、明朝改めて結果をご報告させていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか?
>
>つまりBの思考回路はこうです。
>簡単に調べてみたが成果はなさそう。
>これ以上自分のリソースをここにかけても仕方ない。
>全体の中で優先度高くないからあとは専門部隊に任せて、ボスには方針だけ先に報告しておこう。
>報告は早い方がそれだけ軌道修正がしやすいはず。
>
>AとBのそれぞれの対応、いかがでしょうか。
>両者の最大の違いは意思決定の質と量です。
>Bは常に上司のポジションから意思決定をしています。
>自分がボスならどう考えるか、という視点を持っています。
詳細はもちろん違うのだが、頭の使い方としては似ているのかなーと思った(そして外資系のブログのほう、こういうシチュエーション書いてもらえるのはすごくありがたい。わかりやすい…)。どちらも、意思決定を丸投げするのではなく、上司の意思決定の負荷をなるべく減らすという方向で頭を使っているように思える。ついつい、わからないところがあると上司に「どうすればいいですか?」と聞いてしまいがちだけど、無意識のうちに「上司は部下よりも知っている」という前提があるのかもしれない。官僚は「そもそもそんなことはない」という前提だというし、外銀のケースでも、上司もよくわかってないことを部下に頼んでいるわけなので、「わかりません、どうしましょう」と言われても上司も困るというシチュエーション。
一般化できるほど他のケースを知らないが、これらを読むと、「上司が意思決定する際に何を求めているか?何があれば上司は意思決定できるか?」というのを知っているかどうか、が大事な気がする。官僚のケースであれば、現場に知識があるのは前提なので、それを元にうまくロジックを組み立てられればいいのか。外銀の場合、上司は死ぬほど忙しく社内のことにそこまで気を回せないとのことなので、部下は「仮に上司が意思決定するとしたらどう考えるか」と憑依して考えるのだろう。
頭ではわかるし、できる人はたしかにそうやってるとも思う。上司のように考えろというのはまさにこの外銀のケースのようなことを指しているのだろうと思う。でも、どうやったら上司みたいな物の考え方ができるのか?というのって、わからなくないですか?「あんたは何を考えてるの?教えて!」と詰め寄ったところで、「わかんねーよ!」と言われるのがオチではないか。うちの場合、後から後から「ああして」「こうして」「なんか違う」「わかんないけど」みたいな感じで、もやっとした指示を受けることも多く。最初にそれとなく、どうしたらあなたは意思決定できるかを聞いても、見えてない状態も多い。なので、どうすればこの2つのケースみたいにできるかという方法は見えていない。霧の中。。。MBA取ればいいのかというと、そこまで壮大な話でもない気がするんだよなー。それがどんぴしゃの会社もあるとは思うが。とはいえ、上司になるまで待つこともできない。
課長とか、部長とかが、何をミッションとしていて、何をしなければいけないのかがわかれば助けになりそうだ。でも、それって結局ジョブディスクリプションの問題にいきつくのかな。誰が何をしなければいけないのかが明確に決まっていると、各人はその中で自由に動ける。範囲外のところは上に確認する。で、上司の意思決定の負荷を減らしできる男(女でもいいが)になろうと思ったら、上司のジョブディスクリプションを見て「ああ課長はこういうミッションでこういう目標を背負ってるのね」から逆算して考えられそうだ。そう考えると、外銀は外資なだけにそこらへん外から見えやすそうな気もするが、わからないので実際のところ知ってる人に聞いて見たい。
だとすると、私のいる某メディア企業なんかは見えづらい方だなーと思う。日本企業なのでジョブディスクリプションなんかないし、当事者意識の名の下に責任範囲を決めたがらない会社だから。「境界の○歩先へ」(ちゃんとした数字出すと身バレしそうなので出さない)みたいな標語もある。でも境界そのものがわからないんだよなー。
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